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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「オール・ザ・キングスメン」(2006) ジュード・ロウ、ショーン・ペン主演。</span>



オール・ザ・キングスメン」(原題:All The King's Men2006)を見た。
ホリデイ」のジュード・ロウが新聞記者を「ミスティック・リバー」のショーン・ペン州知事を演じる骨太な政治サスペンス。ピューリッツァー賞受賞小説の2度目の映画化。監督はスティーヴン・ザイリアンで、脚本家として、「シンドラーのリスト」「マネー・ボール」などを手掛けている。

この映画は音楽が素晴らしい。
フィールド・オブ・ドリームス」「ブレイブハート」「アポロ13」のほかアカデミー賞を獲得した「タイタニック」など有名作品を数多く手掛けている作曲家ジェームズ・ホーナーだった!「アバター」なども手がけ「マグニフィセント・セブン」(2016)が遺作となったのは残念(2015年、61歳で没)。
 
新聞記者ジャックは役人の汚職を暴いて注目された出納官ウィリーの記事を書き、知事選挙の手助けをしたが、知事として絶大な権力を得たウィリーはスキャンダルにまみれていくという実話に基づいている。

ショーン・ペンは、風貌も演技もロバート・デ・ニーロに負けず劣らずの重厚さをみせていたが、後半から登場したアンソニー・ホプキンスケイト・ウインスレットも、映画に深みを与えている。
 
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上流階級出身の新聞記者ジャック・バーデンジュード・ロウ)がウィリー・スタークショーン・ペン)と初めて出会ったのは、ウィリーが州の下級役人だった頃。

汚職政治を追及し、辞職に追い込まれたウィリーだが、その後、いきなり後ろ盾を得て州知事選に立候補する。対立候補の票を割るための当て馬に利用されたのだった。
 
ジャックは、ウィリーに真相を告げ、演説スタイルを変えるように助言した。失意のウィリーは意を決し、演説原稿を破り捨てて自分の言葉で喋り出す。


 
貧しい生い立ち、労働者や農民の立場に立っていること。
この演説は貧しい人々の心を打ち、ジャックの応援記事と相まってウィリーの人気を急上昇させた。
 
そしてついに知事になったウィリー。ジャックは彼の参謀となった。
 
数年が過ぎウィリーの権力は絶大なものになったが、忌み嫌っていたはずの汚職や愛人スキャンダルにまみれるようになっていた。


 
批判を浴びるウィリーを助けるために骨身を削って働くジャックだが、彼が密かに思慕を寄せていた幼馴染のアン・スタントンケイト・ウィンスレット)とウィリーの関係を知るに及んで絶望の淵に立たされてしまう。そして知事の弾劾委員会が開かれている議事堂に二発の銃弾が響き渡った(MovieWalker)
 
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知事にのし上がった人物の政治的スキャンダルによる破滅を、豪華キャストで描いた重厚な心理合戦が見どころだった。知事にのし上がったショーン・ペンの演説ぶりは、迫力満点。
 
1949年版は、新聞記者がナレーションを兼ねた”語り部”の役を演じていて、主役は知事だったが、2006年版は、新聞記者から見た知事の人物像という角度で描かれ、記者を演じたジュード・ロウが中心となっている。



ケイト・ウインスレットジュード・ロウは「ホリディ」では兄妹を演じていた、今回再共演。現代のハリウッドの美男・美女というところか。

1949年のオリジナル版を見て日が浅いので、ストーリーはわかっていたが、モノクロからカラーに、出演者も当代一の実力・人気俳優が見ごたえがあった。カラー映画になったといっても、最後の10分ほどは、カラーからモノクロになるシーンがさいごにあるある。知事が、その自身の弾劾裁判が否決された後のシーンだ。














 
知事のお抱え運転手に暗殺され、大量の血が流れる。
床には、議会の紋章が刻印されていて、その溝に沿って血が流れるシーンは印象的だ。そのモノクロの血が真っ赤なカラーに変わっていき、ラストはカラー画面に戻るというカメラはインパクトがある。オリジナル版(1949年)では、時代は1920年代だったが、2006年版は1950年代に変更されている。






主な出演者:
ウィリー・スターク: ショーン・ペン
ジャック・バーデン: ジュード・ロウ
アン・スタントン: ケイト・ウインスレット
アダム・スタントン: マーク・ラファロ
セイディ・パーク:パトリシア・クラークソン
ミセス・バーディ:キャシー・ベイカ










予告編



映画の中で、「エリーゼのために」も流れていて懐かしい。

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