「ホリデイ」のジュード・ロウが新聞記者を「ミスティック・リバー」のショーン・ペンが州知事を演じる骨太な政治サスペンス。ピューリッツァー賞受賞小説の2度目の映画化。監督はスティーヴン・ザイリアンで、脚本家として、「シンドラーのリスト」「マネー・ボール」などを手掛けている。
この映画は音楽が素晴らしい。
「フィールド・オブ・ドリームス」「ブレイブハート」「アポロ13」のほかアカデミー賞を獲得した「タイタニック」など有名作品を数多く手掛けている作曲家・ジェームズ・ホーナーだった!「アバター」なども手がけ「マグニフィセント・セブン」(2016)が遺作となったのは残念(2015年、61歳で没)。
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ジャックは、ウィリーに真相を告げ、演説スタイルを変えるように助言した。失意のウィリーは意を決し、演説原稿を破り捨てて自分の言葉で喋り出す。
貧しい生い立ち、労働者や農民の立場に立っていること。
この演説は貧しい人々の心を打ち、ジャックの応援記事と相まってウィリーの人気を急上昇させた。
そしてついに知事になったウィリー。ジャックは彼の参謀となった。
数年が過ぎウィリーの権力は絶大なものになったが、忌み嫌っていたはずの汚職や愛人スキャンダルにまみれるようになっていた。
批判を浴びるウィリーを助けるために骨身を削って働くジャックだが、彼が密かに思慕を寄せていた幼馴染のアン・スタントン(ケイト・ウィンスレット)とウィリーの関係を知るに及んで絶望の淵に立たされてしまう。そして知事の弾劾委員会が開かれている議事堂に二発の銃弾が響き渡った(MovieWalker)。
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1949年版は、新聞記者がナレーションを兼ねた”語り部”の役を演じていて、主役は知事だったが、2006年版は、新聞記者から見た知事の人物像という角度で描かれ、記者を演じたジュード・ロウが中心となっている。
ケイト・ウインスレットとジュード・ロウは「ホリディ」では兄妹を演じていた、今回再共演。現代のハリウッドの美男・美女というところか。
1949年のオリジナル版を見て日が浅いので、ストーリーはわかっていたが、モノクロからカラーに、出演者も当代一の実力・人気俳優が見ごたえがあった。カラー映画になったといっても、最後の10分ほどは、カラーからモノクロになるシーンがさいごにあるある。知事が、その自身の弾劾裁判が否決された後のシーンだ。
知事のお抱え運転手に暗殺され、大量の血が流れる。
床には、議会の紋章が刻印されていて、その溝に沿って血が流れるシーンは印象的だ。そのモノクロの血が真っ赤なカラーに変わっていき、ラストはカラー画面に戻るというカメラはインパクトがある。オリジナル版(1949年)では、時代は1920年代だったが、2006年版は1950年代に変更されている。
主な出演者:
ウィリー・スターク: ショーン・ペン
ジャック・バーデン: ジュード・ロウ
アーウィン判事: アンソニー・ホプキンス
アン・スタントン: ケイト・ウインスレット
アダム・スタントン: マーク・ラファロ
セイディ・パーク:パトリシア・クラークソン
ミセス・バーディ:キャシー・ベイカー
タイ二―・ダフィ: ジェームズ・ガンドルフィーニ
シュガーボーイ:ジャッキー・アール・ヘイリー
監督: スティーヴン・ザイリアン
予告編
映画の中で、「エリーゼのために」も流れていて懐かしい。
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