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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">「メッセージ・イン・ア・ボトル」(1999)</span>

 

 
浜辺に打ち上げられたメッセージ入りの瓶をある女性が拾ったことから始まる大人の悲恋物語。監督は「男が女を愛する時」のルイス・マンドーキ。
離婚間もないシングルマザーのテリーサ(ロビン・ライト・ペン)は、息子が父親と一緒に過ごす間、休暇を過ごしやってきた海岸でジョギング中に、手紙の入ったボトルを拾う。それは、キャサリンという名の女性に宛てた誠実な愛情に満ちた言葉が書かれていた。その内容に胸を打たれたテリーサは、調査員として勤務するシカゴ・トリビューン紙のオフィスにその手紙を持っていくと、オフィスの女性たちのすべてがこの手紙に感動。

これを見たテリーサのボスのチャーリー(ロビー・コルトレーン)は、手紙を新聞に全文掲載してしまう。何も知らされていなかったテリーサは憤慨するが、読者の反響は大きく、何百通もの感動の手紙が新聞社に寄せられてくる。
テリーサは、瓶が拾われた場所や海流の関係、レターぺーパーやタイプライターの種類などから、手紙を書いたと思われる男性ギャレット・ブレイク(ケビン・コスナー)を探しに行き、出会う。初対面で互いにひかれ会うふたりだが、ギャレットは2年前に亡くした妻・キャサリンを今でも愛しており、遺品もそのままにして生活していた。ボトルのメッセージのことも、新聞のコラムのことは一言も告げずに・・・(HPより)。
オープニングから、海面が映し出され、波間に浮かぶ小さな瓶。場面は変わって海岸の砂浜から瓶を取り出す女性と、瓶の中から出てきた手紙を読む女性の声。そして、クレジット・タイトル。いきなり、ストーリーの核心から始まるが、瓶を拾ったテリーサは、その手紙の主に会ってみたくなる。読者からの手紙などにヒントを得て、手紙の主の住所を探し出し、ギャレットを探す旅に出る。
 
住所のところには郵便受けがあり、居場所は確認できたテリーサが最初に会ったのが老人。この老人こそ、探していたギャレットの父親で、演じるのがポール・ニューマン。ケヴィン・コスナ―と親子を演じるという俳優の豪華な顔合わせ!この親子(父親と息子)という関係がとかく折り合いが悪く、反発しあっている様がリアルだが、だいたいこのようなものだと思わせる。
 
頑固な父親だが、ギャレットが妻キャサリンを亡くして2年も経ち沈んでいる姿を見ているが、自分が初めて会った女性が、ギャレットと親しくなりつつあるのを知って、「絶対に逃がすなよ!」というところが面白い。
 
ギャレットは、生真面目で、キャサリンをいまだ思い続けていて、新しい出会いなどには、消極的で、テレーサも、離婚したばかりだが、新しい恋愛に踏み込むには勇気がない状態。そんな孤独な二人だったが、テレーサの家で、引き出しから瓶と手紙をギャレットが偶然見つけてしまったから、事態は一変して・・・。
 
船作りに精を出すギャレット。船が完成。
舟の名前は「キャサリン」。
 
お祝いパーティが開かれることになる。その飾り付けでは「幸福の黄色いハンカチ」のように、布切れがたくさんデコレーションされる。これを見たポール・ニューマン爺さんが「下着を干しているのと間違われるぞ」と息子コスナーに軽口をたたいたり、茶目っ気があっていい。
 

たんたんと描かれるラブストーリーながら、ケヴィン・コスナ―が、実直な男を好演。おそらく原作に惚れ込んだのだろう。主演だけでなく、製作にも名を連ねている。テレーサが務める米国有数の新聞社、シカゴ・トリビューンを舞台に、同僚、友人たちの日常を描きながら、余韻を残す悲恋もので、テリーサを演じるロビン・ライト・ペンは、どこかで見たなと思ったら、今年見たばかりの「50歳の恋愛白書」の主役だった(笑)。
 
この女優は「フォレスト・ガンプ」で一躍有名になった(当時は、知らなかったが)。
 
☆☆☆