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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「華麗なる賭け」(1968)

ミシェル・ルグランの音楽が哀調を帯びてすばらしい「華麗なる賭け」。この映画は、斬新な映像が魅力だった。
お金持ちの実業家、トーマス・クラウン(スティーブ・マックィーン)は、趣味・道楽で、自分は手を下すことなく銀行強盗を成功させてしまう。めずらしい完全犯罪だった。お金はどうでもよかった。成功するまでのスリルがほしかったのだ。

 

自家用グライダーをマックイーンが操縦しているときに流れるのが「風のささやき」
アカデミー賞受賞)。

 

銀行強盗の手口が鮮やか。
複数の犯人グループは、お互いは名前も知らない他人同士。
役割分担の仕事が終われば、それぞれに散っていく。
トーマス・クラウンの仕業とにらんだ保険会社のやり手ウーマン、フェイ・ダナウエイとのチェスでの探りあいなど見所は満載。映像のカット割りが話題となった。複数の場面が、同時進行で、画面に現れる。40年も前の当時としては斬新だった。

 

完全犯罪を成し遂げ、飛行機で、外国へ高飛びを図るマックィーンの
高笑いで幕を閉じる、鮮やかなラストシーン。
☆☆☆☆