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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">「図々しい奴」「赤いダイヤ」昭和のテレビ</span>

 
 「図々しい奴」は、谷啓が主題曲を歌っていたテレビドラマ。
 1964年6月放送開始というから、東京オリンピックの開催を3,4ヵ月後に
 控えた、まさに高度成長期の真っ只中だったわけです。

 歌詞:

 “頭はわるいし~ 金もない。だけど、オイラは幸せさ~。
 図々しい奴と、人は言うけれど~”といったヤケっぱちソングだった。

 

   映画化では、谷啓が主演。
   原作は、柴田錬三郎
   馬小屋で生まれたので、
   キリストにちなんで切人
   と名付けられた主人公が、
   持ち前の図々しさと行動
   力で、事業家として成功
   するまでの半生を描いた
   出世ドラマ。

 

   極貧の身から、個人で城を造るほどの資産家になるという、
   まさにジャパニーズドリームのドラマだった。
 

 このテレビ番組の最終回には作者自らが本人役でゲスト出演していた。
 テレビでの主演は、大映の大部屋俳優だった丸井太郎。
 この番組で一躍人気俳優となったが、その後は低迷し、
 後年自殺する。思わぬ人気が裏目に出た悲劇だった。
 
  
 最高視聴率は、45.1%を記録するというヒットとなった。
 
 また、“赤い 赤い ダイヤ 誰のもの~”の主題歌ではじまるのが
 「赤いダイヤ」だった。原作は、小豆相場を題材とした梶山季之経済小説

 「図々しい奴」の後番組としてTBS系列で放映された。
 
 バイタリティあふれる主人公を大辻司郎(懐かしい!)が好演。

 

   この番組で人気を得た後、個性的なわき役として活躍するが、
   大辻も自殺した。「赤いダイヤ」というのが小豆であり、先物
   取引、相場などを扱っていたことなど知る由もなかったです(笑)。

   この番組では、NHKアナからフリーとなった野際陽子がドラマ
   初出演を果たして、女優としての基礎を築いた。クールで知的という
   キャラクターは、これまでの女性にはないタイプだった。野際は、
   このあと、「キー・ハンター」などで活躍する。