<span itemprop="headline">訃報：女優・野際陽子、死去。81歳。</span>

ドラマ「キイハンター」「ずっとあなたが好きだった」などに出演した女優の野際陽子が13日に肺腺がんのため死去したことが15日分かった。81歳だった。

現在放送中のテレビ朝日系ドラマ「やすらぎの郷」（月～金曜・後12時30分）にレギュラー出演しており、突然の訃報に周囲も驚いているという。

昨年４月に一部週刊誌で、2014年に肺がんを患い治療し2015年に再発し腫瘍の摘出手術を受けたことが報じられた。今年3月16日に行われた「やすらぎの郷」制作発表は、メインキャストの中で野際陽子だけが欠席していた。

野際陽子は富山県富山市生まれ。

3歳から東京・杉並で育ち、立教大卒業後の1958年に合格率0.3％の狭き門を突破してNHKにアナウンサーとして入局。1960年から同局「おはようみなさん」の司会などで活躍したが、1962年にNHKを退職。　

1963年にTBS系「悲（ひ）の器」で女優デビュー。

大学時代に劇団に所属していたこともあり、以後は女優として活躍していく。1966年にはあこがれだったフランスのソルボンヌ大学に留学し仏文学を学んだ。帰国後の1968年、TBS系「キイハンター」で女優復帰したが、同番組は５年間放送され、最盛期には視聴率30％を超えるなど大ヒット。野際陽子の代表作となった。

1973年には「キイハンター」で共演した千葉真一と結婚。1975年に長女で女優の真瀬樹里を出産したが、1994年、米国に活動拠点を移そうとした千葉に対し「アメリカには行けない」と希望し離婚。

1992年のTBS系「ずっとあなたが好きだった」で息子(冬彦さん）を溺愛する姑役のイメージが定着。安定感のある演技を見せ多くのドラマに出演。

NHKのアナウンサー時代から交流のある女優の黒柳徹子と公私ともに交流が深く、テレビ朝日系「徹子の部屋」には女性ゲスト最多の21回出演していた。

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