フェデリコ・フェリーニの傑作「道」
(1954年、イタリア、原題:La Strada)。
世界の映画人、俳優に多大な影響を与えてきたフェデリコ・フェリーニ。
20世紀屈指の映画監督の一人といえる。
ロベルト・ベニーニはじめ、ウディ・アレン、マーティン・スコセッシ、などの監督にも
多大な影響を与えたといわれる。
「道」は、フェリーニ作品の中でも、最も感動的な作品の一つである。
ジュリエッタ・マシーナの演技が光った。純粋無垢な役がパーフェクト。
裏切られても、裏切られても、立ち上がる、強さと純粋さ。
監督: フェデリコ・フェリーニ
出演: ジュリエッタ・マシーナ
アンソニー・クイン
リチャード・ベースハート
アルド・シルヴァーナ
大道芸人のわびしい浮浪生活を描いた名作。頭の弱いジェルソミーナ(ジュリエッタ・マシーナ)
は、荒くれ男の夫ザンパノ(アンソニークイン)が、酒、女、暴力を振るうなどの生活ですっかり
自信を失っていた。
何度も夫のもとから逃げようとする。そんな時、ある青年に出会う。ジェルソミーナは彼によって
勇気づけられ、夫と生きていくことを決心する。しかし、ザンパノが青年を殺してしまったことから、
また、事態が急変していく。
純粋な心をもったジェルソミーナは、何度も夫を信じるが、その都度裏切られる。大道芸人の
笑顔という仮面の下の悲しみを表情豊かに、フェリーニのの妻ジュリエッタ・マシーナが
見事に演じていた。 アカデミー外国語映画賞受賞作。
ニーノ・ロータの音楽(ジェルソミーナのラッパの演奏) や映像が
すばらしく、長く記憶に残る映画である。
☆☆☆☆