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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

1960年代(11)「地下室のメロディー」(1963)

 「地下室のメロディー」(1963年、フランス)。
 初公開後10年の時を経て、リバイバルで見た。
 
 黒白映画だが、見ごたえ十分で、全体に流れるジャズ・ミュージックがすばらしい。

 ジャン・ギャバンアラン・ドロンの2大スターが共演した犯罪アクション。
 ドロンにとって、大先輩のギャバンとは初共演。後の暗黒映画のスタートとなる
 記念すべき作品となった。
 
 五年の刑期を終え出所した老ギャングのシャルル(ギャバン)。彼は青年フランシス
 (ドロン)と組み周到な計画を立てて、再びカジノの現金強奪を試みる。
 そして、計画は成功したかに思えたのが・・・最後にどんでん返しが。

 洗練されたモノクロの映像、モダンジャズの音楽、そして何より主人公2人の卓越した心理描写が光る、フランス映画史に残る名作。カジノの金庫から売上げをごっそりいただいたかに見えたが、とんでもない結末に唖然とさせられた。

  あっといわせる、にくいラスト・シーン

 には、唸ってしまった。
 ドロンは、最初は、頼りなさそうなチンピラ風だったが、いざ、実行の段になると
 だんだん凄みを増してくる。  さすが、ドロン

 ギャバンの年輪を感じさせる演技の重みも圧巻だが、若いドロンのいきいきとした
 演技がすばらしかった。「○○のメロディ」のタイトルも粋で、「~のメロディ」の
 走りとなった。(「暗殺者のメロディ」など)

 後に、この二人に、リノ・バンチュラを加えて、さらに
 フイルム・ノワールの大作「シシリアン」(1970)が作られた。

 監督: アンリ・ヴェルヌイユ
 脚本: アンリ・ヴェルヌイユ
  アルベール・シモナン
  ミシェル・オーディアール
 撮影: ルイ・パージュ
 音楽: ミシェル・マーニュ


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