「地下室のメロディー」(1963年、フランス)。
初公開後10年の時を経て、リバイバルで見た。
黒白映画だが、見ごたえ十分で、全体に流れるジャズ・ミュージックがすばらしい。
ジャン・ギャバンとアラン・ドロンの2大スターが共演した犯罪アクション。
ドロンにとって、大先輩のギャバンとは初共演。後の暗黒映画のスタートとなる
記念すべき作品となった。
五年の刑期を終え出所した老ギャングのシャルル(ギャバン)。彼は青年フランシス
(ドロン)と組み周到な計画を立てて、再びカジノの現金強奪を試みる。
そして、計画は成功したかに思えたのが・・・最後にどんでん返しが。
洗練されたモノクロの映像、モダンジャズの音楽、そして何より主人公2人の卓越した心理描写が光る、フランス映画史に残る名作。カジノの金庫から売上げをごっそりいただいたかに見えたが、とんでもない結末に唖然とさせられた。
あっといわせる、にくいラスト・シーン
には、唸ってしまった。
ドロンは、最初は、頼りなさそうなチンピラ風だったが、いざ、実行の段になると
だんだん凄みを増してくる。 さすが、ドロン
ギャバンの年輪を感じさせる演技の重みも圧巻だが、若いドロンのいきいきとした
演技がすばらしかった。「○○のメロディ」のタイトルも粋で、「~のメロディ」の
走りとなった。(「暗殺者のメロディ」など)
後に、この二人に、リノ・バンチュラを加えて、さらに
フイルム・ノワールの大作「シシリアン」(1970)が作られた。
監督: アンリ・ヴェルヌイユ
脚本: アンリ・ヴェルヌイユ
アルベール・シモナン
ミシェル・オーディアール
撮影: ルイ・パージュ
音楽: ミシェル・マーニュ
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