fpdの映画スクラップ貼

「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">「木村多江」・・・日本のジェルソミーナ? </span>

木村多江は、薄幸役の演技は秀逸といわれている。

「薄幸」といわれるのは、悪い気持ちはしないと木村多江。映画では、方言で話し、素朴。

それは「ゼロの焦点」を見ればよくわかる。遺憾なくその本領が発揮されている。
だまされても、虐げられても、人を疑わない純粋な心を持つ。

その純粋さは、フェデリコ・フェリーニ監督の名作「道」のジェルソミーナ
ジュリエッタ・マシーナ)のようだ。無垢で、純粋で、大道芸人の夫に
裏切られても、泣かされても尽くすタイプだった。







ゼロの焦点」では、昔の一時期、一緒に過ごした仲間の女性がいまは社長夫人に
収まっているが、その女性が、まさに過去を知る女として、自分を葬り去ろうとしている。

そのときに言う。「あなたは生き延びて。わたしの分まで幸せになってほしい」・・・うーん、
健気で、泣かせる。

そんな役が似合う女優で、出番はそれほど多くはないが、存在価値は十分だった。

「ぐるりのこと。」で、日本アカデミー賞主演女優賞など賞を総なめ。
今年は、先日公開された話題作「沈まぬ太陽」にも、出演するなど、貴重で個性的な女優だ。

主な出演映画:
ひみつの花園」(1997)
「緑の街」(1997)
踊る大捜査線 THE MOVIE」(1998)
「ワンダフルライフ」(1999)
「催眠」(1999)
「GO-CON!」(2000)
「DISTANCE」(2001)
花とアリス ショートフィルム」(2003)
花とアリス」(2004)
SURVIVE STYLE5+」(2004)
「感染」(2004)
「笑いの大学(2004)
いぬのえいが」(2004)
電車男」(2005)
「バースデー・ウェディング」(2005)
日本沈没」(2005)
「大奥」(2006)
スターフィッシュホテル」(2006)
「怪談」(2007)
「ぐるりのこと。」(2007)
沈まぬ太陽」(2009)
ゼロの焦点」(2009)
東京島」(2010)