「ウエストサイド物語」は、私の映画・生涯ベストの1、2位の作品です。
見ていない人は必見です。
10回以上、劇場で見たでしょう。もちろん、すべてリバイバル公開でしたが。
初めて劇場で見たのは、1971年のリバイバルだった気がします。
ミュージカル映画の醍醐味、大画面の迫力、音楽、どれをとっても衝撃でした。
(その後、一度見たTV放送では、幻滅したのでしたが。やはり、大画面の劇場向き
の映画です)
オープニングのニューヨーク・マンハッタンの俯瞰(ふかん)撮影から、息を飲みます。
カメラがぐっと寄って、ボール遊びの若者たち・・・一気に、ウエストサイドの世界へ。
音楽は、レナード・バーンスタイン。
ニューヨークの下町を舞台に、イタリア系のジェット団とプエルトリコ系のシャーク団の
無益な抗争と、その中で芽生える愛と悲劇を描いたミュージカル大作。
「ロミオとジュリエット」の構図をウエストサイドのスラム街で展開させた
ストーリーはシンプルだが、唄と踊りのダイナミズムに圧倒される。
「クール」「トゥナイト」「アメリカ」
など数々の名曲も素晴らしい。
アメリカの迫力ある音楽はこちら:
http://www.youtube.com/watch?v=1QS7wWzwak4&mode=related&search=
アカデミーでは作品・監督・助演男優(ジョージ・チャキリス)・助演女優(リタ・モレノ)
撮影・美術・音響・編集・衣装デザインの他、当然ながらミュージカル映画音楽賞を受賞。
そして何より、マンハッタンを見下ろした俯瞰図の導入部を始めとした、70mmの大画面を
活かしきった画面構成が光っている。ソウル・バスによるタイトル・デザイン
(色の変化など)も秀逸。
俳優では、ジョージチャキリスのかっこよさはもちろん、「クール」を唄う
タッカー・スミス、「アメリカ」のリタ・モレノなどが圧巻。とくに、
リタ・モレノのダイナミックな歌声と踊りは強烈な印象でした。
☆☆☆☆