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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">1960年代⑧「アラビアのロレンス」</span>




 
 これぞ、映画でしたね

  DVD、ビデオ、テレビでは、絶対に良さがわからない大画面のスクリーンで
 のみ、すばらしい映画の中の映画です。

 「アラビアのロレンス」(1962年)は、70ミリ大型映画の先駆的作品ではないか。
 デビッド・リーンの大作映画の中でも群を抜く。
 個人的には、「ウエストサイド物語」と並ぶ、My Best映画の1,2の作品。
 
 今はない、東京・銀座(京橋)にあった「テアトル東京」という70ミリ映画(大型・大作映画中心)
 の劇場でリバイバルで、学生時代に見た。初公開から10年の歳月を経ていた。
 田舎から先輩や同級生、友人たちと車2台で馳せ参じた。
 
 映画のストーリーは省くが、砂漠の美しさ、怖さを思い知った。
 上映時間は約3時間30分。途中で、休憩(インターミッション)が入った。
 
 主人公ロレンスのバイクによる交通事故死で幕が開く衝撃的な冒頭。 
 ロレンスが失意の内にアラビアを離れる余りに悲痛な終局までを、雄大に描いている。
 中でも・・・
 ○ロレンスがマッチの火を吹き消した後に砂漠に大きな太陽が昇る場面。
 ○地平線の彼方の蜃気楼が次第に黒い人影となるまでの延々と続く3分間の場面。
 ○敵の要塞を陥落したロレンスが、ラクダに乗って夕日が照らす海岸を悠々と歩く場面。
 ○延々と続く広大な白い砂漠と地平線を背景にロレンスが跨ったラクダが駆ける場面。

 などが印象に残る。

 ラクダでの行進。敵との戦い。砂漠の孤独。ロレンスの屈折した
 孤独感。ヒーローなのか凡人だったのか、が映画で描かれていった。
 孤独の英雄という評価が正しいのだろう。
 
 モーリス・ジャールの音楽がすばらしい。雄大さ、壮大さを伝えている。

 俳優が豪華。
 ピーター・オトゥール
 アレック・ギネス
 オマー・シャリフ
 アンソニー・クイン
 ジャック・ホーキンス
 アンソニー・クエイル
  ほか。


追加:
この映画と「ウエストサイド物語」「ゴッドファーザー」だけは、☆☆☆☆☆だぁ~!