「ひまわり」(1970年)は、思い入れの深い映画だ。
ソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニの名コンビの
大ファンになるきっかけとなった映画である。
ビットリオ・デ・シーカ監督といえば、イタリアの大監督であり、「自転車泥棒」「靴みがき」
「昨日今日明日」「ああ結婚」と代表作が目白押し・・・ということを書物などでは知っていたが、
実際に作品を見たのは、「ひまわり」が最初だった。
オープニングから、一面のひまわり畑に、圧倒されるスクリーン。
そして、あの名曲、ひまわりのテーマ。
戦争で、夫(マルチェロ・マストロヤンニ)をロシア戦線に送り出したジョバンナ
(ソフィア・ローレン)、戦争終結後、帰らぬ夫を探しにロシアまで
出かけたら、夫は記憶喪失となり、助けられた若い女(リュドリラ・サベリーエワ)と
結婚していた・・・。主演の3人がすばらしい。
ローレンが、ロシアで、仕事帰りの夫と駅で、視線をかわす瞬間・・・
ラスト・シーン、ミラノ駅で、夫を見送るローレンの涙の演技・・・
ソフィア・ローレンの圧倒的な演技に打ちのめされた映画だった。
映画終了後、ローレンと同じ状況になって、涙が止まらなかった。
(すぐにトイレに駆け込んで、顔を洗って、男泣きなんか、していない
のだというふりをするのに精一杯でした=爆)。次の回の客がずーと
並んでいるので、目を真っ赤にしていては男がすたる
と思ったのでしょう(笑)。
「ひまわり」のあと「昨日今日明日」などローレンXマストロヤンニ・コンビの
映画はすべて見た。映画史に残る、すばらしい名コンビだ。
泣かされた映画のベスト5の1本には確実に入ります。
順不同のベスト5:
鉄道員(イタリア映画)
ある愛の詩
ニュー・シネマ・パラダイス
ひまわり
Always3丁目の夕日(日本映画も入れときます)