1980年代⑤「エレファントマン」
この映画は、感動的な作品として記憶に残ります。
製作25周年として、ニュープリントで再上映とのこと。
未見の方は、お勧めです。初公開時は、日本で350万人が見たという、
1980年度最大のヒット作となったといいます。
モノクロ映画だったのですね。そのために、白と黒のコントラストが
印象に残ります。いろいろと生きることについて問いかける、すばらしい映画です。
“エレファント・マン”と呼ばれた、21歳の青年ジョン・メリックの美しくも哀しい物語。
「僕は動物じゃない! 僕は人間だ!」
という叫び声が、聞こえそうです。マスクを外すところは、泣けます。
監督のデビッド・リンチは、この映画で一躍トップクラスの仲間入りです。その後は、「ブルーベルベット」などの話題作を撮っています。
(内容)
19世紀末のロンドン。
その特異な容姿ゆえ、見世物小屋の“エレファント・マン”として暮らしていた
ジョン・メリックは、外科医トリーブス(アンソニー・ホプキンス)の研究発表をきっかけに世間の脚光を浴びることになった。
しかし、メリックが望むことは、有名人になることでも人々から同情されることでもなかった。彼の願いはただ1つ、
”人間らしく生きることであった”のだが…。
1980年
アメリカ/イギリス合作
監督 デヴィッド・リンチ
製作総指揮 メル・ブルックス 、スチュアート・コーンフェルド
原作 フレデリック・トリーブス 、アシュリー・モンダギュー
脚本 クリストファー・デヴォア 、エリック・バーグレン 、デヴィッド・リンチ
音楽 ジョン・モリス
出演:ジョン・ハート 、アンソニー・ホプキンス 、アン・バンクロフト 、
ジョン・ギールグッド 、ウェンディ・ヒラー