報道で気になっていたことのひとつ。
ニュースなどで、交通事故などを起こした場合の運転手の呼称で「男」「男性」と使いわけられることがある(「女」「女性」も同様)。轢き逃げなどは、当然「男」。
強盗など悪質なものは「男」と突き放した言い方がされる。
今回のお笑いトリオ「ジャングルポケット」の斉藤慎二の不祥事報道では、斎藤「容疑者」「氏」「メンバー」など、メディアによって呼び方にばらつきがあった。「メンバー」は苦肉の策と言えそうだが、かなり無理があるように感じる。
本人が被害者の訴えに対して、認めているので「容疑者」が適切かと思う。すでに所属事務所は契約の打ち切りを発表している。過去にも前例が多くあり、番組の降板はおろか、芸能生活の継続は難しくなりそうだ。
さすがに今回は「さん」付けは少なかったようだが書類送検の段階で、容疑者でなく「メンバー」という呼称をNHK、日本テレビ、TBSなどが使っていた。
共同通信の記者ハンドブック(第14版)によると、事件事故報道の呼称について、実名を出す場合の書類送検は「肩書」または「呼称(さん・氏)」を原則とするとある。
各社はどのように報じたか。
■テレビ局
・NHK、日本テレビ、TBS…お笑いトリオ「ジャングルポケット」の斉藤慎二メンバー
・テレビ朝日…お笑いトリオ「ジャングルポケット」の斉藤慎二氏
・フジテレビ…「ジャングルポケット」のメンバー、斉藤慎二容疑者
■新聞社・通信社
・共同通信・時事通信・産経新聞・朝日新聞・毎日新聞…お笑いトリオ「ジャングルポケット」の斉藤慎二メンバー
・読売新聞…人気お笑いトリオ「ジャングルポケット」のメンバー斉藤慎二容疑者
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通常のエンタメ記事の場合は、スポーツ新聞などの芸能メディアでは、芸能人やスポーツ選手を呼び捨ての形で報じるが、逮捕されるなどした場合に「容疑者」をつけることがある。今回は、呼び捨てのままで報じるケースが目立ったようだ。
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