第96回「アカデミー賞」で山崎貴監督作「ゴジラ-1.0」が「視覚効果賞」を受賞したことは日本・アジアにとって史上初の、まさに世紀の快挙。
また、長い歴史を持つアカデミー賞の中で、監督として視覚効果賞を受賞したのは「2001年宇宙の旅」のスタンリー・キューブリックのみ。山崎監督は55年ぶり、史上2人目の受賞監督となった。
山崎監督は「40年以上前に『スターウォーズ』と『未知との遭遇』を見たショックからキャリアをスタートさせた私にとって、この場所は望む事すら想像しなかった場所でした」と語り、受賞の瞬間には喜びを爆発させていた。
「ゴジラ-1.0」は、日本が生んだ特撮怪獣映画の金字塔「ゴジラ」の生誕70周年記念作品で、日本で製作された実写のゴジラ映画としては通算30作目。
「視覚効果賞」は、その年に公開された映画のなかで、最も優れた視覚効果(VFX)を用いた作品に与えられる。過去には「スター・ウォーズ」「タイタニック」「アバター」などが受賞してきた。特撮で多くの映画ファンを喜ばせてきた東宝にとっては、まさに悲願の受賞となった。
下馬評は、ちょっと違っていたようだ。ギャレス・エドワーズ監督の「ザ・クリエイター 創造者」が圧倒的優位だったのだ。
視覚効果協会(VES)の組合員が選考する第22回VES賞でも、写実的長編映画視覚効果賞を含む5部門を制していただけに「ゴジラ‐1.0」は、相撲の宇良が千秋楽で横綱を倒したような大逆転での受賞となった。
第96回アカデミー賞視覚効果賞では、有望視されていた「ザ・クリエイター 創造者」のほか「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3」「ミッション:インポッシブル デッド・レコニング PART ONE」「ナポレオン」といった強豪がノミネートされていた。
※「日本アカデミー賞」関係者も、日本アカデミー賞で「ゴジラー1.0」を「作品賞」に選んでいなかったら、赤恥をかいたかもしれないので、ホッとしているかもしれない(推測。笑)。
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