名わき役俳優で声優の鈴木瑞穂(みずほ)が今月19日、心不全のため東京都内で死去した。96歳。映画「スター・ウォーズ」シリーズのダース・ベイダー役の吹き替えをはじめ、名脇役として数々の映画・ドラマ・舞台で活躍した。
旧満州(中国東北部)生まれ。28日、劇団銅鑼(どら)が公式SNSで発表した。
1952年、滝沢修、宇野重吉、内藤武敏らと劇団民藝の設立に参加。1972年、劇団銅鑼の設立に参加し、代表を10年間務めた後、フリーとなった。2006年「夜の来訪者」「女相続人」で紀伊国屋演劇賞個人賞を受賞した。
映画では多くの名作に出演。
なかでも「白い巨塔」(1966)で、亡くなった患者の遺族の正義派弁護士を演じたほか「新幹線大爆破」では刑事、「帝銀事件・死刑囚」では新聞記者、ほかに「金環蝕」「人間の証明」「皇帝のいない八月」「野性の証明」「鬼畜」「遙かなる山の呼び声」「小説吉田学校」「里見八犬伝」「はいからさんが通る」「母べえ」「真夏のオリオン」「洋菓子店コアンドル」「くじけないで」「神様のカルテ2」などに出演。
映画「不毛地帯」ではナレーターを務めた。
テレビでは大河ドラマ、時代劇、刑事ドラマに出演。NHK大河ドラマ第2作「赤穂浪士」や「徳川慶喜」「葵 徳川三代」、TBS「ザ・ガードマン」「水戸黄門」など、多数の映像作品に出演。
洋画の吹き替えではダース・ベイダーのほか、「ゴッドファーザー」のヴィトー・コルレオーネ(マーロン・ブランド)、バート・ランカスターの「家族の肖像」など数多く担当した。個性的で存在感のある演技で親しまれた。
日本の俳優では、最高齢の一人だったかもしれない。
ご冥福をお祈りいたします。
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