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映画「クーリエ: 最高機密の運び屋」(原題:The Courier、2020)を見る。

クーリエ:最高機密の運び屋」(原題:The Courier、2020)を見る。監督はドミニク・クック、主演は「ドクター・ストレンジ」シリーズなどのベネディクト・カンバーバッチ。1960年代初頭の米ソ冷戦時代の実在したスパイをスリリングに描いている。音楽が素晴らしい。

事実に基づくとあり、キューバ危機において重要な役割を果たしたとされる実在のイギリスのスパイで電気技師のグレヴィル・ウィン本人が最後に登場している。

ベネディクト・カンバーバッチが、ソビエトに捕らえられ、バリカンで丸坊主にされたり、減量してガリガリ姿になって、身体を張った演技を見せているのがすさまじい。


【ストーリー】
1960年。グレヴィル・ウィン(ベネディクト・カンバーバッチ)はMI6の依頼で情報の運び屋としての役割を引き受けることになった。ウィンはセールスマンとして頻繫に東欧を訪れており、MI6は彼ならば怪しまれることなく、諜報連絡員としての任務を遂行することができると考えたのである。

それから2年間、ウィンは家族の反対に直面しつつも、ソ連側の内通者(オレグ・ペンコフスキー,”アレックス”)(メラーブ・ニニッゼ)からの情報を運搬し続けた。

ウィンが命がけでもたらした情報はキューバ危機を「危機」のまま終わらせることに寄与した。

 妻シーラ・ウィン(ジェシー・バックリー、右)にも極秘の任務を遂行するウィン 

    獄中のウィンは別人のようにやせ細って痛ましい

    

・・・
最近”運び屋”をテーマにした映画が多い。ちなみに「クーリエ」とは国際宅配便のこと。映画では、副題がわかりやすく、情報の運び屋のこと。

ビジネスマンが、アメリカCIAの依頼により、ソビエトにいる内通者を通じて情報収集をするが、KGBにより拘束されてしまう。独房の厳しい生活ぶりが描かれる。アメリカにいるソ連の諜報員であるコノン・モロドゥイと引き換えに自由になるまでが描かれる。

それにしてもカンバーバッチは、役作りで、すさまじい減量を行っているが、ガリガリになって裸でシャワーを浴びるシーンには驚かされる。

モスクワでバレー(「白鳥の湖」)を見るシーンもいい。

キューバ危機」を扱った映画としては「13デイズ」や「JFK」があり、それらを見ていると、キューバ危機についてより分かりやすい。

■「キューバ危機」
1962年10月から11月にかけて、ソ連キューバに核ミサイル基地を建設していることが発覚、アメリカ合衆国カリブ海キューバ海上封鎖を実施し、米ソ間の緊張が高まり、核戦争寸前まで達した一連の出来事を言う。


【キャスト】
■グレヴィル・ウィン :ベネディクト・カンバーバッチ:英国の技師・ビジネスマン。当時頻繁に東欧に出張していたことからMI6に雇われる。
■オレグ・ペンコフスキー(英語名:アレックス):メラーブ・ニニッゼ:ロシア連邦軍参謀本部情報総局大佐
■エミリー・ドノヴァン :レイチェル・ブロズナハン:CIA職員
■シーラ・ウィン :ジェシー・バックリー:グレヴィルの妻
■ディッキー・フランクス:アンガス・ライト:MI6職員
■ジョン・マコーン:ジェリコ・イヴァネク: CIA長官
■オレグ・グリバノフ:キリル・ピロゴフ:KGB職員
バートランド:アントン・レッサー
■ヴェラ:マリア・ミロノバ: オレグの妻
ニキータ・フルシチョフ: Vladimir Chuprikov: ソ連共産党中央委員会第一書記
■アンドリュー・ウィン:キーア・ヒルズ:グレヴィルの息子
■レナード:ジョナサン・ハーデン
■イリサ:オルガ・コフ

 

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