英国映画協会(British Film Institute、BFI)が「史上最高の映画100」を発表した。このベスト100は10年ごとに発表され、2022年版では、1952年の開始以来初めて女性映画監督の作品が1位に輝いた。
今年は1639人の映画評論家、研究者など映画関係者が投票。1位に輝いたのは、ベルギー出身の女性映画監督シャンタル・アケルマンの「ジャンヌ・ディエルマンブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地」(原題:Jeanne Dielman, 23, quai du Commerce, 1080 Bruxelles、1975)だった(写真)だった。
10年前に1位だったアルフレッド・ヒッチコック監督の「めまい」は2位となった。日本映画では小津安二郎監督の「東京物語」が4位(邦画では最高位)に選ばれている。
トップ100のうち女性監督は11人、黒人監督は10年前は1人だったが、今回は7人となり、多様性を反映する動きとなったとBFIでは見ている。
Top10は以下の通り。
1位:「ジャンヌ・ディエルマンブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地」(1975)
2位:「めまい」(1958)
3位:「市民ケーン」(1941)
4位:「東京物語」(1953)
5位:「花様年華」(In the Mood for Love、2000)
6位:「2001年宇宙の旅」(1968)
7位:「美しき仕事」(原題:Beau Travail、1999)
8位:「マルホランド・ドライブ」(2001)
9位:「これがロシヤだ」(原題:Man with a Movie Camera、1929)
10位:「雨に唄えば」(1952)
<11位~20位>
11位:「サンライズ」(Sunrise: A Song of Two Humans、1927)
12位:「ゴッドファーザー」(1972)
13位:「ゲームの規則」(1939)
14位:「5時から7時までのクレオ」(1962)
15位:「捜索者」(1956)
16位:「午後の網目」(Meshes of the Afternoon (1943)
17位:「クローズ・アップ」 (1989)
18位:「ペルソナ」(1966)
19位:「地獄の黙示録」(1979)
20位:「七人の侍」(1954)
また1992年からは映画監督の投票による100選も発表されている。マーティン・スコセッシ監督やポン・ジュノ監督など480人の映画監督による投票の結果、1位に選ばれたのはアメリカの映画監督スタンリー・キューブリックの作品「2001年宇宙の旅」だった。
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