「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」(全16話)を先日見終わった。法律事務所ハンバダ新入弁護士で、自閉スペクトラム症のウ・ヨンウ(パク・ウンビン)弁護士が法廷で、また私生活で、あらゆる壁に挑む姿を描く韓国ドラマ。
最終話は、ハッピーエンドで終わり「ウ・ヨンウ」ロスが韓国で起こったとしても理解できる面白さだった。
新人弁護士のウ・ヨンウは初めて立った裁判の冒頭陳述の前に「私は自閉スペクトラム症であります」と宣言をする。
そしてウ・ヨンウは「皆さんからすると言動がぎこちないかもしれません。しかし法を愛し、被告人を尊重する心は他の弁護士と変わりません。弁護人として被告人を助け、真実を明かすべく最善を尽くします」と続ける。
5歳で刑法をそらんじ、ソウル大のロースクールを首席で卒業したウ・ヨンウの履歴書の2枚目にも、自閉スペクトラム症である旨が添付されている。
ウ・ヨンウは刑法・民法などあらゆる法や条項、関連資料を画像で保存したかのように記憶しており、大手法律事務所「ハンバダ」に就職するところから物語は始まる。
上司のチョン・ミョンソク弁護士(カン・ギヨン)は当初、弁護士には「話術や社会性が必要」と彼女を雇い入れた「ハンバダ」代表ハン・ソニョン(ペク・ジウォン)に反発するが、人と視線を合わせることはできなくても、部屋に入る前の心の準備に3秒間+深呼吸が必要であっても、ウ・ヨンウは弁護士として天才だ。
会話の脈略や相手の感情を理解しながら、誰も気づかない事実を見つけ、粘り強くひたすら被告人の利益を追求していくウ・ヨンウ。
おうむ返しと呼ばれる相手の言葉をそのまま繰り返す反響言語も、注意されれば心の中だけに留めることもできる。
その一方で、ウ・ヨンウは回転ドアをうまく通り抜けることやペットボトルの蓋を開けることができない。予告もなく想定外のことが起きれば、戸惑い、混乱し不安になる。
普段は、大好きなクジラのことで頭の中はいっぱいだ。高度な知能と知られざる神秘的な生態、家族愛や帰属意識で結ばれているクジラにウ・ヨンウが惹かれる理由は劇中でも詳しく説明されていくが、ウ・ヨンウこそがクジラのようだ。
ウ・ヨンウが、自己紹介するときに、まず、逆から読んでも「ウ・ヨンウ」ですといい、続けて「トマト、キツツキ…」と決まり文句を言う。
字幕翻訳者は、韓国語の回文の翻訳には苦労したようだ。回文に対応した日本語にしなければならないからだ。「キツツキ、トマト、スイス、子猫、南・・・」などは、苦肉の策かもしれない。
名前のウ・ヨンウは、カタカナでは、細かく言えば回文とは言えないが、もとのハングル文字では、「우영우」となっている。日本の「山本山」のような感覚か(笑)。
ウ・ヨンウを演じたパク・ウンビンのインタビュー動画があった。
ウ・ヨンウの親友のトン・グラミ(チュ・ヒョニョン)とのあいさつの仕方が、独特のジェスチャーの軽快な動きのポーズを見せて、大いに笑わせ、韓国で大人気になったという。
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今年1月から9月(17日現在)までに見た、ドラマ・シリーズは以下の通り。韓国(「梨泰院クラス」)、アメリカ(「ブレイキング・バッド」)、日本のドラマ(「アキラとあきら」)と結構ドラマ漬けとなっていたような気がする(笑)。
現在放送中のテレビの「六本木クラス」(全12話。1話減らした?)は11話まで見た。
Netflixのドラマからは逃げられない(笑)。
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