「マン・フロム・トロント」(2022)を見る(Netflix、劇場未公開)。主演はケヴィン・ハートとウディ・ハレルソン。当初、ジェイソン・ステイサムが演じるはずだったが、プロデューサーと意見が衝突し撮影の6週間前に降板、代役としてウディ・ハレルソンが選ばれた。
殺し屋が何人も登場するが「マン・フロム・トーキョー」で山下智久が最後に登場する。監督は「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」のパトリック・ヒューズ。
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ポンコツ男が凄腕ヒットマンに「間違われた男」となり、巻き込まれるクライム・アクション・コメディ。「ブリット」に登場した1969年型「ダッジチャージャー」440R/Tが印象的だ。
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テディ
テディは日頃から失敗ばかりの男。スポーツジムの営業マンのテディ(ケヴィン・ハート)は、エアボクシングというものを考案し、YouTube動画も作成したが、反応はほとんどなく、チラシ配りも不発。知人からは失敗することを「テディっている」とまで言われる始末。とうとうスポーツジムの営業をクビになるが、妻のロリにはそのことを言い出せなかった。
その日はロリの誕生日だった。
テディはお祝いに山小屋へロリを連れて行くことにする。ところがテディが一足先に山小屋へ行くと、いかつい男が待っていた。テディは、住所の「3」と「8」を間違えたのだ。
男はテディのことを「マン・フロム・トロント」(トロントの男)と呼ばれる凄腕の殺し屋と勘違いしてしまう。
トロントの男
トロントの男(ウディ・ハレルソン)の前で口を割らなかった者はいないと言われる拷問のプロ。トロントは、自分と間違えられているテディを、利用しようと考えるのだが…。
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大都市の殺し屋が大勢登場するが、なかでもゴルフのクラブで標的を倒す「マン・フロム・マイアミ」は強烈だった。また最後に登場する「マン・フロム・トーキョー」(山下智久)は刀をもって現れるが、強烈なオチとなっていた。
腕っぷしの強いトロントの男だが、女性との会話が大の苦手で、ハニかむところが笑える。飲んだ後、相棒の妻の友人の女性からダンスを誘われる。
この女性、ダッチチャージャーの話になると、やたらと詳しく、440R/Tは、8気筒エンジンで、ビッグブロックを搭載して…と話し出す。偽のトロント男などは、きょとん。
ダンスだけは、踊れないと断るトロント男だったが、いざダンスをすることになると相棒が、早く任務を遂行しなければとせかすと、トロント男はダンスの魅力に取りつかれ、「ダンスが…」と後ろ髪を引かれるように、未練を残してミッションに挑む。
このトロントの男(ウディ・ハレルソン)は「地獄の黙示録」のカーツ大佐(マーロン・ブランド)並みの迫力がある(笑)。
山下智久は、ラストでちょっとだけてくるが、東京(日本)の男というだけで、チャンバラ姿というのは時代遅れ(笑)。
「シー・オブ・ラブ」「オーシャンズ13」のエレン・バーキンが機関銃をぶっぱなつシーンはド迫力だった。
気楽に見られる痛快映画だった。
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