当時人気絶頂だったジュリア・ロバーツのほか、キュートなドリュー・バリモア、若き日のナタリー・ポートマン、そしてなんといってもコケティッシュなかわいさのゴールディー・ホーンなどが出演している! ナタリー・ポートマンは「レオン」で注目されて2年後、当時14,5歳で、最初は気が付かなかった。
製作は「アニー・ホール」以降アレンの全監督作品で組むロバート・グリーンハット。撮影は「ハンナとその姉妹」以来ほとんどの作品で組むイタリアの名匠カルロ・ディ・パルマ。1997年キネマ旬報外国映画ベスト・テン第10位。
映画に登場する音楽・歌曲は有名なものばかり。
まずタイトルになったのは、バート・カルマーとハリー・ルビーの同名曲(マルクス兄弟の「ご冗談でショ」より)。そのほか、レイモンド・クレジズとジェシー・ギーアの「ジャスト・ユー、ジャスト・ミー」(ナット・キング・コールの歌で有名)、ウォルター・ドナルドソンとガス・カーンの「メイキン・ウピー」、「お熱いのがお好き」でマリリン・モンローが歌ったガス・カーン、ファッド・リヴィングストンの「アイム・スルー・ウィズ・ラヴ」、マット・マルネック、コール・ポーターの名曲「ルッキング・アット・ユー」など。スタンダード・ナンバーや映画ミュージカル曲が聴きどころ。
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スカイラーの義理の妹ジュナ、通称DJ(ナターシャ・リオン)はパーク・アヴェニューのペントハウスに住む超リッチな一家。継父のボブ(アラン・アルダ)は弁護士、母ステフィ(ゴールディ・ホーン)は資産家の娘で社会活動家。
ボブはリベラルな民主党支持者、ステフィはさらにひどい罪悪感つきのリベラルな民主党支持者で奉仕と社会運動に大忙し。しかし弟のスコット(ルーカス・ハース)はウルトラ保守主義者の共和党派で、ボブと喧嘩が絶えない。
ボブとステッフィにはレイン(ギャビー・ホフマン)とローラ(ナタリー・ポートマン)の双子がいる。二人とも街でよくすれちがう男の子にゾッコン。ホールデンは高級宝石店のハリー・ウィンストンで婚約指輪に買う。
彼はレストランのデザートに指輪を乗せて出させたが、スカイラーは指輪ごと食べてしまう。あわてて病院にかつぎ込むと幸いすぐ取れる場所だった。
夏、毎年8月はヨーロッパで父のジョー(ウディ・アレン)と過ごすのだが、ジョーはまだ失恋の痛手がいえず、今年はパリでなくベネチアにいた。ジョーは同じホテルに泊まっているヴォン(ジュリア・ロバーツ)が気になる様子。
ヴォンは美術史家、俳優で教養のない夫との結婚は不満だらけ。
そこでジョーに彼女の願望いろいろ吹き込み、ジョーはその通りを実行して彼女の心をつかんでしまう。
一方DJは、ゴンドラ漕ぎの詩人と恋して、来年一月に結婚する約束をする。
ところが、ニューヨークに帰ると、空港でケンという最高にセクシーな彼に会って婚約は解消。
一方、レインとローラは夏休みで無人の町で例の男の子と友達になる。
しかも彼はあの億万長者の御曹司。秋、スカイラーとホールデンの結婚は11月に決まる。母ステフィの誕生日、特別ゲストは、ステフィの嘆願運動で保釈されたばかりの凶悪犯チャールズ・フェーリー(ティム・ロス)。
果たして、チャールズの猛烈なアタックに、結婚間近のスカイラーは恋に落ち、婚約を破棄。
一方ローラは例の男の子がレインが好きだと言われて失恋。
スカイラーとチャールズは紅葉の森にドライブに行くが、そこに刑務所から脱獄したばかりのチャールズの仲間が合流、美しい紅葉の下で警察に追われて大カーチェイスに、スカイラーは恋人についていけなくなる。
果たして、それぞれの恋の行方は・・・。
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邦題は、ラストに再びかかる曲(Everyone Says I Love You)の歌詞の♪世界中どこでも 王様も宮殿も サルもトラも アイ・ラヴ・ユー♪ から取られたと思われる。ジョー(ウディ・アレン)が、元妻ステフィ(ゴールディ・ホーン)と出会ったセーヌ河畔のほとりを再び訪れるシーンがいい。
このシーンは、映画の中で、一番の圧巻のシーンで、ファンタジックで印象に残る。
また、死人が生き返って半透明になって歌って踊るシーンもあってミュージカル+ファンタジーにあふれた映画。アレン独特の普段の皮肉っぽい言葉は影を潜めている。
ヴォンは、毎朝ジョギングをしているから、さりげなく一緒に走ればいいと。しかも、親しくなったら「(ヴォンの)後ろの首筋に息を吹きかければイチコロよ」と(笑)。
さっそく翌日、スポーツウエアで待ち構えていると、ヴォンがいかにもスポーツ・ウーマンというカッコよさで登場。それを見ただけで息切れしてしまうジョー。美術専門のヴォンの前で、付け焼刃で頭に入れた美術の知識で絵画の批評をすると、ヴォンも驚き、急速に二人の距離が縮む。そこで、娘に言われたとおりに、ヴォンの首筋にフーフーと息をかけるのだが・・・爆。
結果は、いつものようにジョーの失恋に終わる。
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一家の騒動も丸く収まったり、そうでなかったりと様々だが、「楽しもう 手遅れにならないうちに 元気なうちに♪」という音楽が流れる。
イタリアに女性1人旅で行けば、誰でもモテるといわれているが、10代後半の女性が5日前に会ったばかりのゴンドラ漕ぎの男と結婚すると告げられた両親は慌てるに違いない。しかも現在通っているコロンビア大学を中退してイタリアに行くといったら・・・。これも結果的には、破棄になり、両親が勧めていた男と結ばれ、親はハッピーになるのだが。
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■こちらも覗いてみてください:http://blogs.yahoo.co.jp/hi6chan2001/45543422.html
(ひろちゃんが見ている「ウディ・アレンの映画」リスト:8年以上前の記事)
fpdが見ている映画は、まだまだ20+本程度か・・・?(笑)
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