「ドント・ブリーズ」（原題：Don't Breathe、2017）を見る。タイトルの意味はホラー・サスペンスなので「見つからないように息を止めろ」だが、続編が8月13日に公開された（未見）のでオリジナルをみた。
宣伝文句が”この20年で最大の恐怖映画”というのもマユツバともいえないほどの恐怖が迫って来る。映画を見ている側も息を殺さなければならないほどスリリングで恐怖がこれでもかと次々に襲いかかるジェットコースタームービーだ。
出演は「死霊のはらわた」のジェーン・レヴィ、「プリズナーズ」のディラン・ミネット、「イット・フォローズ」のダニエル・ゾヴァット、「アバター」のスティーヴン・ラングなど。
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街を出るための資金が必要なロッキー（ジェーン・レヴィ）は、恋人マネー（ダニエル・ゾヴァット）、友人アレックス（ディラン・ミネット）と共に、大金を持っているといううわさの目の見えない老人の家に忍び込む。だが、老人（スティーヴン・ラング）は、驚異的な聴覚を武器に彼らを追い詰める。明かりを消され屋敷に閉じ込められた若者たちは、息を殺して脱出を図るが…。
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現状から抜け出したい一心で、若者が金持ちの家を狙って金品を盗むという話だが、ひとりの若者の父親がセキュリティの会社に努めていることから、顧客の合鍵を持っている。それを無断で持ち出して、10,000ドル（約110万円）以内の宝石などの金品を忍び込んで奪うというもの。
金額の上限を定めているのは、それ以上の額だと、捕まった場合にムショ入りが長くなるのだとか。おいおい・・。
そんな中、「大口」の話が持ち込まれたのだ。
不良少女ロッキーは、ボーイフレンドのマネーから地下室に金庫を持っているらしい視覚障害者宅への強盗を持ちかけられたのだ。ロッキーはマネーと友人のアレックスの3人で真夜中に盲目の男性の屋敷に押し入る。
だがその男は元・軍人であり、盲目でも超人的聴覚と怪力を持ち、侵入者の殺害も厭わない恐ろしい人物だった。狙った相手を間違えたとしか言いようがないしっぺ返しが若者たちを襲うのだ。
この視覚障害者の家には、もっと恐ろしい助っ人がいたのだ。その恐ろしさは、凄まじい。またその、老人がトンデモな隠された恐ろしいことをしていたのだ。
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屋敷の電気が消されると真っ暗。暗闇に慣れている住人。手探り状態の闖入者。このあたりのサスペンスは身震いするほど。久しぶりによくできたホラー・サスペンスを見たという気分になった。
【おもなキャスト】
■ロッキー：ジェーン・レヴィ
特に仕事もせずアレックスやマネーと強盗を繰り返しながら妹とカリフォルニアへ行くことを夢見ている不良女性。体中にタトゥーを彫っていて、子供の頃の経験からテントウムシに思い入れがある。
■アレックス：ディラン・ミネット
父親が警備会社に勤めていて、防犯セキュリティシステムに詳しい。ロッキーとマネーと共に家宅侵入を行っているが、本意ではなく根は真面目な善人。1万ドル以上の大金を盗んだり銃を持って押し入ったりすることの危険性を熟知している。ロッキーに想いを寄せている。
■マネー：ダニエル・ゾヴァット
ロッキーの恋人で、かなり口が悪く下劣な男。老人宅に強盗に入る際には拳銃を所持していたが、アメリカの法律では、拳銃で武装した強盗相手なら射殺も許される。しかし仲間想いでもあり、侵入したロッキーやアレックスのことを盲人に話すことはなかった。
■盲目の老人ノーマン・ノードストローム：スティーヴン・ラング
古びた家で犬と一人暮らしをしている盲目の老人。元・軍人で、イラク戦争で手榴弾を受け失明した。超人的聴覚と老人とは思えない腕力を持ち、銃器の扱いにも長けている。かつて娘がいたが車ではねられ死亡し、示談金として大金を受け取ったという。
■ディディー：エマ・ベルコヴィシ
ロッキーの幼い妹。
■シンディ：フランシスカ・トローチック
盲目の老人の娘をはねて殺した犯人。示談となり大金を支払ったとされている。
