映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」(2020)をようやく見た。社会現象にもなり、日本国内での興行収入が約403.2億円で日本国内の興収歴代1位とあってはみないわけにはいかない。ちなみに2020年公開映画の年間興収で世界第1位を記録。
レンタル店(ゲオ)に朝9時に行ったら、棚には30本くらい並んでいた。8月13日にレンタルが開始されて一段落ということか。
9月25日21時からフジテレビ「土曜プレミアム」で全編ノーカットで放送されるので、慌てることもなかったが、やはり映画はCMなしがいい。
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テレビ・アニメ版全26話を見たが、登場人物の名前が難しい漢字ばかりで覚えにくいのが難点(笑)。今年32歳の原作者・吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)の名前も負けてはいない。
「竈門禰豆子(かまど・ねずこ)」「我妻善逸(あがつま・ぜんいつ)」「嘴平伊之助(はしびら・いのすけ)」「煉獄杏寿郎(れんごく・きょうじゅろう)」「魘夢(えんむ)」「槇寿郎(しんじゅろう)」「鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)」…。
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蝶屋敷(ちょうやしき)での修業を終えた“鬼殺隊”の竈門炭治郎(かまど・たんじろう)は、短期間で40人以上が行方不明になった“無限列車”を捜索する任務に就く。
妹の竈門禰豆子(かまど・ねずこ)を連れた炭治郎と我妻善逸(あがつま・ぜんいつ)、嘴平伊之助(はしびら・いのすけ)は、鬼殺隊(きさつたい)最強の剣士“柱”のひとりである炎柱(えんばしら)の煉獄杏寿郎(れんごく・きょうじゅろう)と合流し、闇を進む無限列車の中で鬼を相手に戦い始める。
さっそく鬼と対峙した炭治郎たちだったが、煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)の活躍もありあっさりと倒してしまったかに見えたが、それは、十二鬼月の下弦の壱(いち)・魘夢(えんむ)が見せた夢の中の出来事だった。現実の世界では夢の中に閉じ込められ身動きできない炭治郎たちに魘夢の魔の手が迫る。
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鬼退治の話であり、師弟物語でもあり、若者の成長物語でもある。妹を鬼にされてしまった主人公の竈門炭治郎(かまど・たんじろう)の描かれ方が決してかっこいいスーパーヒーローではなく、どうしたらいいのか常に自問自答しながら進んでいく。
そんな中、真のヒーローとも言うべき煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)が目の前に現れ、鬼殺隊(きさつたい)最強の剣士の一人である杏寿郎の教えを請いながら、自分の果たすべき役割、使命は何かを悟っている杏寿郎のようになりたいと生き方を学んでいくのだ。煉獄杏寿郎の炭治郎への最後の言葉は「胸を張って生きろ」「心を燃やせ」という激励の言葉だった。
鬼の魘夢(えんむ)と炭治郎の列車の車両の上での戦いは壮絶で、実写版のような迫力があった。魘夢は、乗客200人は人質であり、餌にすぎないといい、列車そのものが(鬼と)一体化しているというのだが、その映像も目を見張るものがあった。
ただ、映画『鬼滅の刃』が、これほどまでに世界で評判、人気になっているのがよくわからない(泣)。映像の凄さなのか、内容の面白さなのか、冒険ファンタジーの魅力なのか。この物語の世界観の列車に乗りきれないというのが正直なところだ。