「ミッドナイト・エクスプレス」「エビータ」など数々の名作で知られるイギリスのアラン・パーカー監督が亡くなった。米Varietyが伝えた。享年76歳。
英国映画協会は、7月31日の朝に彼が亡くなったことを確認。正確な死因は判明していないが、長い闘病の末に死亡したと報告されている。 彼は1971年に「小さな恋のメロディ」の原作・脚本で参加し映画界と関わるようになった。1976年の「ダウンタウン物語」で劇場用映画の監督デビュー。
代表作は「ミッドナイト・エクスプレス」「ミシシッピー・バーニング」など。そのほか、「フェーム」「ピンク・フロイド ザ・ウォール」「バーディ」「エンゼル・ハート」「ザ・コミットメンツ」など多くの名作を手掛けた。
中でも「ミッドナイト・エクスプレス」は強烈だった。空港の税関でのシーンや、拷問のシーンなどはハラハラドキドキさせられた。
「エビータ」は、アルゼンチンのファーストレディだったエバ・ペロンを描いている。アカデミー賞では5部門でノミネートされ、ナンバーのひとつ「ユー・マスト・ラブ・ミー」(You Must Love Me)はアカデミー歌曲賞を受賞している。また1997年のゴールデングローブ賞では、作品賞、主演女優賞(マドンナ)、主題歌賞を獲得している。エバ(マドンナ)が歌う(「アルゼンチンよ泣かないで」Don't cry for me Argentina)が印象に残る。
「ミシシッピー・バーニング」は、ジーン・ハックマン主演だが、ウィレム・デフォーの存在感が光った。白装束の白人至上主義「KKK」を描いた。
ご冥福を祈ります。