映画音楽作曲家のラロ・シフリンがガバナーズ賞(従来のアカデミー賞名誉賞)を受賞した。同賞は、当初はアカデミー賞授賞式中継内で授与されていた「名誉賞」だがそれを独立させたもの。
米ハリウッドで11月18日(現地時間)に開催された第10回ガバナーズ賞で、「ミッション:インポッシブル」「ブリット」のテーマ曲などで知られる作曲家ラロ・シフリン、スティーブン・スピルバーグ作品のプロデューサーとして知られるフランク・マーシャルとキャスリーン・ケネディ夫妻らが名誉賞を受賞した。
ガバナーズ賞は、アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミー(Academy of Motion Picture Arts and Sciences、AMPAS)の理事会が映画界に貢献した人物に授与する賞。
10回目となる今年は「ブリット」「ダーティハリー」「燃えよドラゴン」「スパイ大作戦」などを手がけたアルゼンチン出身の作曲家ラロ・シフリン、「愛すれど心さびしく」「サウンダー」「フライド・グリーン・トマト」「30年後の同窓会」など長いキャリアを誇る93歳の女優シシリー・タイソン、スピルバーグ作品の宣伝マンとして知られるマービン・レビーが名誉賞を受賞した。
ラロ・シフリンが音楽を担当した映画のうち「マンハッタン無宿」「シノーラ」(Joe Kidd)「戦略大作戦」「ダーティハリー」など8本の映画で主演したクリント・イーストウッドが、ラロ・シフリンの名誉賞のプレゼンターを務めた。イーストウッドとラロ・シフリンの漫才のような会話が面白い。
マービン・レビーは、コロンビア・ピクチャーズ在籍時代に「未知との遭遇」の宣伝キャンペーンを担当。これ書きかけでアンブリン・エンタテインメント、ドリームワークスとスピルバーグが立ち上げた制作会社に引き抜かれ「E.T.」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「シンドラーのリスト」「プライベート・ライアン」「グラディエーター」「リンカーン」などのスピルバーグ関連作品の宣伝を手がけた。宣伝マンが名誉賞を受賞するのは、ガバナース賞史上初となる。
第91回アカデミー賞授賞式は、2019年2月23日(現地時間)に行われる。
ラロ・シフリンの音楽作品を見ると、今更ながら、多くの映画史に残る作品が多いことに驚かされる。
個人的好みでは…。
(1)「ブリット」
(2)「ダーティハリー」
(3)「燃えよドラゴン」
(4)「戦略大作戦」
(5)「ミッション・インポッシブル」
作品リスト:
1964年 ライノ!
1964年 危険がいっぱい
1965年 シンシナティ・キッド
1968年 ブリット
1968年 太平洋の地獄
1968年 マンハッタン無宿
1969年 ゲバラ!
1970年 戦略大作戦
1971年 THX 1138
1971年 ダーティハリー
1971年 大自然の闘争 脅威の昆虫世界
1972年 シノーラ
1973年 ダーティハリー2
1973年 燃えよドラゴン
1973年 突破口!
1974年 四銃士
1976年 セント・アイブス
1976年 鷲は舞いおりた
1977年 テレフォン
1977年 ジェット・ローラー・コースター
1978年 スペースキャット
1979年 オフサイド7
1979年 エアポート'80
1980年 バトルクリーク・ブロー
1980年 世界崩壊の序曲
1980年 0086笑いの番号
1980年 ブルベイカー
1981年 おかしなおかしな石器人
1982年 セダクション 盗撮された女
1983年 ダーティハリー4
1983年 バイオレント・サタデー
1985年 ドクターストップ/全員感染
1988年 ダーティハリー5
1991年 F/X2 イリュージョンの逆転
1997年 ランナウェイ
1998年 タンゴ
1998年 ラッシュアワー
2001年 ラッシュアワー2
2003年 女神が家にやってきた
2004年 サン・ルイ・レイの橋
2004年 ダイヤモンド・イン・パラダイス
2006年 ケイヴ・フィアー CAVE FEAR
2007年 ラッシュアワー3
■クリント・イーストウッド(Clint Eastwood、1930年5月31日-)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州、サンフランシスコ出身の映画俳優、映画監督、映画プロデューサー、作曲家、政治活動家。88歳。
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