年齢を重ねてくると、なにかとカテゴライズする傾向が強くなると言われている。分類したり、ランク付けしたり…もそうかもしれない。反省(笑)。血液型でA型はこうだ、B型はこうだ…なども典型だが、安易に決め付けるのは良くないだろう。
(注:Y, Zで若干年齢の区分が異なる)
ただ年代、世代によって基本的な価値観が違うというのはあるようだ。
Y世代、Z世代というのがあって、これはいくつかタイプがあって異なるという調査がある。Y世代というのは1981年~1995年生まれ(25歳~39歳)。それに対して、Z世代というのは、そのあとに続く1996年~2010年生まれの世代(10歳~24歳)のことをいう。まとめて「ミレニアル世代」という。昭和20年代~30年代生まれは「石器世代」か(笑)。
ふむふむ、その大きな違いは?
決定的な違いは、
Y世代はインターネット、携帯が当たり前の時代に生まれた「デジタルネイティブ」。
Z世代はソーシャルメディア、スマホ時代に生まれた「ソーシャルネイティブ」。
■ミレニアル世代の4タイプ
2017年9月に、イノベーションチームdotと(株)ループス、(株)4thの三者チームで構成される「Z世代会議」は、3,000名のミレニアル世代を対象として、価値観やライフスタイルに関してのアンケート調査を実施。
調査チームでは、選択肢にあげた104項目に対する回答傾向から、クラスター分析によって、ミレニアル世代の調査対象者2,824名を4タイプに分類。その上で、時間をかけて議論し、その特性を象徴するようなネーミングをつけた。名付け親は「ファンベース」(ちくま新書)の著者、佐藤尚之氏である。
■Z世代の4タイプ
- タイプ1:⼈⽣ガチ勢
「⼈⽣ガチ勢」は、今の⽣活が楽しく満⾜であり、⼈⽣はきっとなんとかなると「⼈⽣を楽観的にとらえている、前向きな若者」だ。友⼈が多いことを好み、楽しい雰囲気や場所を作ろうとする社交家である⼀⽅で、伝統的な仕事観や上下関係を重視する点など、保守的な側⾯も持ちあわせている。
- タイプ2:省エネペシミスト
「省エネペシミスト」は、⼈づきあいが苦⼿で、努⼒や訓練が必要なことはやりたくない、⽬⽴ちたくない、など「がんばりたくない若者」だ。ブランドにこだわらず、無駄なものは持たないなどミニマリストの傾向も強い。⾃分⾃⾝を真⾯⽬な性格だと考えているが、声をあげても世の中は変わらない、努⼒しても報われないことが多い、など⼈⽣を悲観的に捉えており、この点では「人生ガチ勢」と対象的だ。
- タイプ3:ソーシャルよいこ
「ソーシャルよいこ」はZ世代の⼥性に多い「SNSの使い⽅が極めて特徴的な若者」である。新しいものが大好きで、トレンドに敏感。情報感度が⾼いが、⼈⽬が気になる⼈が多く、一般的に言われる「Z世代の特徴」と重なるタイプである。「インスタ消費」をする若者は少数派で、このカテゴリーの若者たちの消費行動と言えるだろう。
- タイプ4:様子見フォロワー
「様子見フォロワー」は、選択した項⽬の数が少なく、⼤きな特徴の⾒出しにくい層で、構成比率は男性の方が高くなっている。深く分析すると複数のタイプに分かれており、他のタイプと比較して価値観のバラツキが多いカテゴリーである。
会社の中で、こうした平成生まれの世代の人と接するのは、難しいだろうと想像する。