「ゴーン・ガール」(2014)は、日本での公開初日(2014年12月12日)に劇場で見たのだが、見終わったあと、これはDVDレンタルでもう一度見たいと思っていた映画だった。昨日、DVDで再見した。
タイトルの”失踪した”女の怖いこと。
主人公のエイミー(ロザムンド・パイク)という女は、「性悪(しょうわる)」「邪悪」「悪女」などあらゆる形容詞も軽すぎるほどの根性がひねくれ、ねじ曲がった怖い女だった。ほとんどサイコパス(精神病質者)といってもいいほどだ。
これまで、何人かの男を食いモノにしてきて、ニック(ベン・アフレック)と結婚するが、2年過ぎた頃から、本性を現し始め、結婚5周年の記念の日に向けて、綿密な計画を立て、実行するのだった。
オープニングとラストシーンに登場するエイミーのシーン
映画の最初は、レコードのA面のように「ニック」の生活が「当日」から描かれる。
その後、「当日」から、B面の「エイミー」に移っていく。
エイミーの独白がすごい。
お金もないのに、田舎に連れてこられ、そして、こともあろうに
巨乳の”いい女”に乗り換えた。私を苦しめ、自分だけ幸せに。
冗談じゃない(No Fucking Way!)。
勝ち逃げはさせない。
彼に思い知らせてやる(手にハンマーを持ちながら)。
大人は努力すべきだ。大人は償うべきだ。
大人は報いを受けるべきだ。」(怖っ)。
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家には争った形跡があり、さらにキッチンからエイミーの大量の血痕が見つかった。
警察は失踪と他殺の両面から捜査を進めるうちに、アリバイがあいまいなニックを疑う。美しい若妻が失踪したこの事件は注目され報道は過熱、ニックは全米から疑いの目を向けられカップルの知られざる秘密が明るみになる・・・(MovieWalker)。
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映画はひとことで言えば、”恐るべき妻の復讐劇”ということになる。
この妻エイミーは、元彼の首をナイフで刺殺しながら、正当防衛を装いニックのもとに戻ってくるという結末が恐しい。
カメラマンなど記者が大勢で遠巻きにシャッターをきっているが、エイミーは、「仲のいい夫婦を演じるように」と強要。「くそアマが」とニックはエイミーに毒づくが、記者たちに向かっては、夫婦ともに、手を振るのだ。
ニックは、弁護士に「完全にハメられた」と語るがもう手遅れ。
エイミーが一枚上手だったということか。
弁護士を演じているタイラー・ペリーという俳優は、監督、俳優など多彩に活躍しているようだ。「フォーブス」によるランキング「エンターテインメント業界で最も稼いだ人物」では、2010年には1億2,500万ドル(日本円で約102億5,000万円)で3位、2011年9月の「エンターテインメント界で最も稼いだ男性」ランキングでは、2011年5月までの1年間の収入が1億3,000万ドル(日本円で約98億8,000万円)で1位になったというから驚きだ。「ゴーン・ガール」でも、ニックの弁護を引き受ける弁護料は、10万ドル(約1,000万円)と当然のように提示する。
主な出演者:
・ニコラス “ニック”・ダン:ベン・アフレック (バーの経営者)
・エイミー・エリオット・ダン:ロザムンド・パイク(ニックの失踪
した妻)
・デジー・コリングス:ニール・パトリック・ハリス (エイミーの元彼)
・タナー・ボルト:タイラー・ペリー (ニックの弁護士)
・マーゴ・ダン:キャリー・クーン (ニックの双子の妹でバーの共同経営者)
・ロンダ・ボニー刑事:キム・ディケンズ
・ジェームズ・ギルピン巡査 :パトリック・フュジット
・ノエル・ホーソーン:ケイシー・ウィルソン(ニックとエイミーの近所の住民)
・シャロン・シーバー:セーラ・ウォード(ケーブル局の番組司会者)
・アンディ・フィッツジェラルド:エミリー・ラタコウスキー(ニックの浮気相手)
・ショーナ・ケリー:キャスリーン・ローズ・パーキンス(捜索ボランティアのメンバー)
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