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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「悪魔の秘め事」(2007年製作、2014年日本公開)</span>



B級サスペンスの「悪魔の秘め事」(原題: Devil you know、2007、公開2014) を見た。蜘蛛女」で、強烈な悪女を演じたレナ・オリンと、「アウトロー」や、最新作「ゴーン・ガール」で悪女ぶりが印象的だったロザムンド・パイク、さらに「世界にひとつだけのプレイブック」「ハンガー・ゲーム」のジェニファー・ローレンスが出ているというので見た。

見た・・・が、ジェニファー・ローレンスは、ロザムンド・パイクの若い時代の役を演じて、後半僅かに出演し、セリフもほとんどない。ロザムンド・パイクも、ただ目を大きく見開くだけで、お人形さんのようで演技がイマイチで魅力に乏しかった。レナ・オリンだけは、「愛を読む人」「蜘蛛女」で見せた存在感が、この映画でも見られた。


             レナ・オリン(右)とロザムンド・パイクが母娘役。
・・・
新進女優ゾーイ(ロザムンド・パイク)の母キャサリンレナ・オリン)は、“伝説の女優”と呼ばれる名女優。しかし、夫が何者かに殺されるという悲惨な事件を境に、第一線から退いていた。

とはいえ、今もなお美貌は衰えず、有能な秘書を従え、若手脚本家とも再婚。
悠々自適の生活を送っている。一方、ゾーイの出演作は、インディペンデント映画ばかり。オーディションに参加しても、いつも母の話を持ち出される始末。

母に対して大きなコンプレックスを抱くゾーイは、母の再婚相手を誘惑するなど精神的にも不安定な状態が続いていた。そんな折、娘の撮影現場を訪れたことで刺激を受けたキャサリンは、自伝の出版をきっかけに再び表舞台に立つことを決意。

有名トークショーへの出演、実力派監督の作品へのオファーなど、順調にキャリア復帰を図るキャサリンの元に、ある日1通の脅迫状が届く。

誰が?何のために?果たして、かつて夫が殺された事件との関連は?
様々な愛憎が絡みあう中、母娘が向き合う驚愕の真実とは・・・?

というものだが、サスペンスやドロドロ感もまったくなく、面白みに欠けた。
後でわかったことだが、ジェニファー・ローレンスが子供っぽいなと思ったら、この映画自体は、2007年頃の撮影だったようだ。それで納得。当時のジェニファー・ローレンスは日本では全くの無名。「あの日、欲望の大地で」が2008年であり、ジェニファーが無名時代に撮影されていた作品。

アメリカでも2013年になってビデオ・オン・デマンドでネット配信されただけ。
なぜか日本では2014年に劇場公開。本来、オクラ入りだった映画が「ハンガー・ゲーム」「アメリカン・ハッスル」などで一躍人気女優になったので、急遽公開されることになったようだ。どうりで、睡魔殿に叩き込まれるような出来栄えというわけだ。

ネットの評価などをチラっと見ても、「みなければ良かった」といった声もある(笑)。
72分の映画だが、短くてコンパクトという印象ではなく、材料が少なく、精一杯引き伸ばしたという作品だった。ロイザムンド・パイクやジェニファー・ローレンスといった今ではオスカー・レースに名を連ねる女優も、こんなB級の作品に出ていたこともあるという点だけでは価値はあった。

★★

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