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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「ザ・ウォーク」(2015)試写見る。</span>




                3Dの立体画像で見るとかなりの迫力


                        試写会場となったMOVIXさいたま

 

ザ・ウォーク」(原題:The Walk, 2015)をMOVIXさいたまの試写会で見た。一般公開は1月23日から。ラスト20分は「手汗が噴き出る」からと、3Dメガネとともに「おしぼり」が配られた。”手汗おしぼり”を劇場で配るなどは前代未聞。なかなかいいアイデアだ。


        2人分のチケットで2席を専有し、となりに荷物が置けていい気分

2001年9.11テロで崩壊したニューヨークのワールド・トレード・センターWTC)のツインタワービルの屋上にロープを張って、綱渡りを実行した男の実話を映画化した作品。2008年のドキュメンタリー映画「マン・オン・ワイヤー」(インタビュー形式)で描かれなかった実際の”ウォーク”を再現したものでもある。監督は「フォレスト・ガンプ 一期一会」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の名匠ロバート・ゼメキス

摩天楼の荘厳なツインのタワーで、1974年、当時、世界一の高さを誇ったニューヨークのワールド・トレード・センター。この間をワイヤーロープ一本でつなぎ、命綱なしの空中闊歩にある男が本当に挑んだ。男の名前はフィリップ・プティ。不可能にも思える挑戦は紛れもない実話であり記録としても残っているが、映像には残されていない。映画「ザ・ウォーク」ではそんなプティの物語を描いていく。

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前半は、フランス・パリの大道芸人フィリップ(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)がなぜ綱渡りを始めて、無謀としか言いようがないツイン・タワー間を歩こうと思ったのかが描かれ、後半は、ニューヨークに渡って、タワーの徹底調査と”ウォーク”の実行が描かれていく。



映画の冒頭でフィリップは遠くにツイン・タワーを見渡せる自由の女神の頭の部分の展望台にいて、「なぜ非合法な試みに挑戦するのか」などの経緯を説明する形で映画は進行していくというスタイル。

映画のハイライトは、高度411メートルの高さで、ビルの間隔約60メートルをバランスを取りながら歩くというものだが、地上の歩行者たちの目に触れることになり、固唾を飲んで見守る中、当然警察も動き出す。

とんでもない”違法”行為は、100の条例に違反しているといい、ヘリコプターも登場し、警察がロープの両端に待機し、”ロープから離れろ”と促すのだが、果たして、綱渡り人(ウォーカー)の運命やいかに・・・という話である。

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以下、ネタバレ含む(注意警報)。
8歳の時にサーカス一座のロープの綱渡りに魅了されたフィリップ少年の夢はどんどんと膨らんでいく。小さな木の間をロープで結び、歩く練習を重ね、なんとパリのノートルダム寺院の建物の間をロープで結び渡ってしまう。


サーカス一座の座長に扮しているのが、映画「ガンジー」でガンジーを演じた名優ベン・キングズレー。「シンドラーのリスト」などにも出ているが、にじみ出るような味わいがある。

フィリップが、ロープの結び方、準備すべきものなどの教えを請うのだが、長年苦労して蓄積した財産だからと「ただでは教えない」とその都度”授業料”として数10フラン(日本円で約1,000円)程度のお金を受け取る。

その中に、”一部が破れた紙幣”が含まれていた。単にがめついじいさんかと思ったらとんでもなかった。その紙幣が、のちのち登場するのだが、そのシーンは「おぉ~そうきたか」となるので、見てのお楽しみ。

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ニューヨークのツイン・タワービル(貿易センタービル)は、1966年に着工され、1972年に「ノースタワー」(1WC=ワールド・トレード・センター)が、1973年に「サウス・タワー」(2WC)が完成した。”綱渡り”が行われたのは1974年だが、綱渡りが行われる前の、「ツインタワー着工」の新聞ニュースによってフィリップは、ツインタワーの綱渡りを思いついたので、7,8年間に及ぶ準備と計画が進められていたことになる。

ビル建設現場の調査をするフィリップは、ビルの調査員に扮したり、部材の配送業者になりすましたりして、あらゆる情報を集めるという念の入れよう。ツインタワーの披露会見の記者発表では、記者に扮して、「ビルの間の正確な距離は?」などと質問して、測量を知るのだ。どのようにしてロープを両サイドのビルにつなげようとするのか、などは見所だった。




    パリでやはり路上で音楽を奏でていた女性と知り合い、ニューヨークに渡るふたりの運命は・・・。


主演のジョゼフ・ゴードン=レヴィットアメリカ人だが、この映画ではフランス人の大道芸人の役で、英語は外国語。そのため、フランス人が英語を話す話し方(フランス訛りの英語)の猛特訓をしたという。見たことがある俳優だと思ったら「インセプション」「ダークナイトライジング」などに出ていた俳優だった。400メートル以上のビルの屋上で、あることのために”全裸”シーンも見せている。「安心してください」とは言えない。(何も)履いていないのだから(笑)。

デビュー作は、タイトルがひどいという(guchさんがたびたび引き合いに出す)「リバー・ランズ・スルー・イット」(未見)だった。この俳優、雰囲気が井浦新に似ていると思うのは fpdだけ?(笑)。

  予告編

試写会の始まる直前には、MOVIXさいたまの会場は超満員。
試写会を知らない客は、平日の夜にどの映画が行列をつくっているのかと思ったにちがいない。試写を見に来たカップルなどからは「ただ券だから混んでいるな」という声が聞かれた。

MOVIX関係者の挨拶があったが「23日から公開されますので、お友達を誘ってぜひもう一度見に来てください」と話していたが、200人程度の観客の何人が再見するか・・・。来ないのではないか(笑)。

それでも一見の価値は有り・・・とおすすめ。

☆☆☆ 


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