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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「新幹線大爆破」(1975)再見。

 
映画「新幹線大爆破」(1975)を再見した。
この映画はヨーロッパ等では1976年6月から公開され、フランスなどでは高い評価を得た。海外では「Super Express 109」というタイトルだった。
 
映画「スピード」も「新幹線大爆破」のアイデアを真似たという、スピード速度を一定以下に落とすと爆発するというところがスリリングだった。
 
東映は、国鉄(現在のJR)に、新幹線の撮影協力を求めたが、タイトルが「新幹線大爆破」ではイメージダウンになるとして断わられた。そのため、模型などを使った。よく見ると、チャチに見える。高速道路での現金の受け渡し方法などは、工夫があって面白かった。1970年代では、ダイヤル式電話で、公衆電話では、10円玉を次から次に入れながらの電話が懐かしい。
 
              爆弾犯・沖田(高倉健
 
             運転指令室長・倉持(宇津井健
             109号運転手(千葉真一
・・・
約1500人の乗客を乗せたひかり109号が東京駅を発車した。
しばらくして、国鉄本社公安本部にひかり109号に爆弾を仕掛けたという電話が入った。
 
この爆弾は時速80キロを超えると起爆装置のスイッチが入り、次に80キロ以下に減速されると自動的に爆発するというものだった。
 
さらに犯人はこのことを立証するため、北海道夕張線貨物5790列車を同様の装置で爆破する。
 
これらの爆破計画は、不況で倒産した精密機械工場の元経営者沖田哲男(高倉健)、工員の大城浩、そして元過激派の古賀勝によるものであった。そして、沖田は500万ドル(すべて100ドル紙幣、当時の換算レートで約15億円)を国鉄に要求した。
 
国鉄側は沖田の要求に応じ、犯人側は大城が500万ドルを受け取りに向かう。
しかし受け渡しに失敗し、大城はパトカーに追跡され、事故死してしまう。
 
北海道貨物爆破の現場に残されていたタバコの銀紙についた指紋から古賀の身元が割れる。そして、古賀も警察の追跡に合い、脚を撃たれてしまうものの、何とか沖田の工場まで逃げおおせる。
 
沖田は単身捜査本部と掛け引きをし、ついに500万ドルを手に入れることに成功する。警察は貨物列車の時限装置の製作元で、大城の身元保証人である沖田の工場を突き止める。
 
沖田が戻るより先に警察が古賀の待つ工場に到着する。絶体絶命の古賀はダイナマイトで自爆する。
 
沖田は捜査本部に爆弾除却方法を記した図面が喫茶店サンプラザにあることを知らせるが、サンプラザは突然の火災に遭い、図面が焼失してしまう。
 
国鉄本部に、制限速度ぎりぎりで走る109号を外から撮影したフィルムが届けられ、そのフィルムから爆弾装置の箇所が判明する。
 
そして、爆弾の仕掛けられた位置の床を焼き切るために109号と並行して別の新幹線を走らせ、酸素ボンベと溶接器を運び入れ、見事、爆弾除去に成功した。
 
一方、沖田は羽田国際空港で張り込む刑事たちの目を逃れて高飛びしようとしたが、刑事たちが連れてきた息子と元妻が沖田に反応したために見破られてしまった。警察に追われた沖田は必死に逃走するが、ついには追い詰められ、刑事たちに射殺された。
 
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新幹線の車両に爆弾を仕掛ける主犯の沖田を演じる高倉健のほか、新幹線の109号運転手の千葉真一、運転指令室長・倉持役の宇津井健国鉄総裁に志村喬、新幹線総局長に永井智雄、特別出演として、丹波哲郎北大路欣也川地民夫田中邦衛などが名を連ねている。
 
警察が犯人を目の前にしながら取り逃がすなどの失態が、2度3度と続き、観客にハラハラさせようという意図だろうが、余りにもだらし無さ過ぎていらだちを増幅させるばかりだった。
 
新幹線を同じ速度で併走させるシーンは、アイデアものだった。
 
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