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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「キューブ(CUBE)」(1997)

 
キューブ(CUBE)」(1997)というカナダ映画を見た。ホラー系スリラーか。
CUBEは、立方体の、あのルービック・キューブのキューブだが、それは一個一個の部屋のことをいう。この一辺が4.2mの立方体が積み重なり一つの集合的な立方体を形成している。そしてその集合体の外壁は、一辺130mの立方体で、両側約8.4mを空けている(立方体内に立方体がある)というもの。
 
数人の男女が、どういうきっかけかは本人たちも分からないが、気がついたら、立方体で正方形のからくりの部屋に閉じ込められていた、というところから始まる。
 
部屋には前後左右上下に6か所のハッチ(小さい扉)が付いている。
そのハッチを開けると隣の部屋にも同じ形状の部屋があり、やはり6つのハッチが付いている。さらに部屋にはトラップがあり、うかつに進むと命を失うようだ・・・。
 

果たして、出口はあるのか・・・。
閉じ込められた男女は脱出ができるのか、という話。
登場人物6人が、全く面識はなく、なぜ自分がそこにいるか、記憶をたどってみるのだが・・・。極限状態における人間の精神状態と独特のCUBEというシチュエーションを舞台に展開する新しいタイプのスリラーと言われた作品。
 
 
閉じ込められた人間の中には、伝説の脱獄のプロのレンという年配の男がいた。
ハンドルのついたハッチを開いて、となりにも似たような部屋があり、そこに入ると、センサーか、化学反応か何かで顔面を焼かれ、あっけなく死んでしまう。
 
クエンティンという男は警察官で、3人の子供がいるが、妻とは離婚したようだが、子供たちに会うためにも、絶対に脱出したいと、リーダー格となって、ほかの人間に指図したりする。
 
このほか、アラフォーで独身の女医ヘレン、数学に強いという女子学生レブン、知的障害を持つが、隠れた数学の才があることがわかるワースという男、このキューブの外壁を設計したという謎のある男デイビッドである。
 
デイビッドは、この部屋から外へは絶対に出られないと断言する。
この施設自体は、軍関連の施設であるようだという。デイビッドは、生きる目的をなくしており、気休めのゲームのために複数の人間を閉じ込めたのか?
 
それぞれの部屋のハッチを開けると、部屋番号と見られる3桁の番号が三つ並んでいた。その数字の並び方からレブンは、部屋がタテ26個、ヨコ26個、上下26個の計17,576個の部屋で構成されていると推測する。
 
それぞれの部屋には、一定の法則で、安全な部屋と、危険なワナが仕掛けられた部屋があることが分かってくる。音に反射して、四方八方から尖った長いナイフが飛び出してきたりする。安全かどうかは靴にヒモをつけて、投げ込み確かめることにした。こうして、安全なところに移動して行くのだが・・・。
 
あるときハッチの外側が吹き抜けの空間になっていることが分かり、衣類をつなぎ合わせてヒモを作り、そのヒモにつかまって地面に降りられるだろうと、ヘレンが試すことにした。ところがヒモの長さが足りず、ヘレンは、戻ってこようとした。
 
上では四人でヒモを引っ張っていたが、かろうじてヘレンの手をつかんだクエンティンは、そのまま引き上げるかと思いきや、わざと手を離してしまう。クエンティンとヘレンは意見が対立して、反目し合っていた中だった。ほかの三人は、そのことは知らず、クエンティンは手が滑ったという。しかし後で、故意に落としたということがわかるが・・・。
 
・・・
クエンティンは、最初にコップ(警察官)と名乗り、全員を助けるものと思ったが、かなり利己的で自分勝手な人間であることがだんだんわかってくる。そして、最後に生き残るのは・・・

各部屋の罠のない部屋を見つけるための法則が各種展開されるが、数字的なことが説明されるが、ほとんど分からなかった。細かいところがわからなくても、それなりに面白く見られたが・・・。

ヴィンチェンゾ・ナタリ監督は、これが初監督作品で、サンダンス映画祭を始めとした各地映画祭で話題となった。別な監督で、続編も作られたようだ。
 
★★
 
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