久しぶりにハリウッドのトップ女優の一人、ニコール・キッドマンの映画を見た。ニコール・キッドマンの映画については、後で書くとして、ハリウッド女優には目には見えない「年齢の壁」があるようだ。そのことをテーマにした映画「デブラ・ウインガーを探して」(2002)という興味津々の映画があった。
これは、ドキュメンタリー映画で、女優のロザンナ・アークエットの初監督作品。実に34人ものハリウッド女優たちが登場し、ロザンナと一対一で、またホームパーティーの場で、女優として、女として、母親としての自身の体験や悩みを語っていくというものだった。
そこに登場したのは、タイトルのデブラ・ウインガーの他、大女優ジェーン・フォンダを始め、エマニュエル・ベアール、ホリー・ハンター、ローラ・ダーン、ウーピー・ゴールドバーグ、テリー・ガー、メラニー・グリフィス、ダリル・ハンナ、ダイアン・レイン、フランシス・マクドーマンド、グウィネス・パルトロー、シャーロット・ランプリング、ヴァネッサ・レッドグレイブ、メグ・ライアン、シャロン・ストーン、ロビン・ライト・ペンといった馴染みのある女優や、パトリシア・アークエット、カトリン・カートリッジ、サルマ・ハエック、ケリー・リンチ、キャサリン・オハラ、ジュリア・オーモンド、マーサ・プリンプトン、テレサ・ラッセル、ジョベス・ウィリアムズ、アルフレ・ウッダードといった女優などが名前を連ねていた。
ここでの話題は、20代では、女優もチヤホヤされるが、一定の年齢に達すると、映画会社からお声がかからなくなり、消えていく女優も多い、というものだった。
年齢の壁はどうやら40歳ということのようだ。 ここから先は、実力の世界で、生き残るかどうかといったことになる。女優同士の会話で「ジュリアン・ムーアなんか、すごいよね」という会話が面白かった。日本で、ジュリアン・ムーア的存在といったら、永作博美あたりがまず浮かぶ。
ジュリアン・ムーアは当時42歳(1960年生まれ)で、「ブギーナイツ」(1997)で、アカデミー賞助演女優賞にノミネート、「ことの終わり」(1999)と「エデンより彼方に」(2002)でともに主演女優賞にノミネートされている。そして「めぐりあう時間たち」(2003年公開)では、ベルリン国際映画祭・女優賞を獲得、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされた。
単なる、クール・ビューティではないことを証明したのだった。それは全く、グレース・ケリー(「喝采」で25歳でアカデミー賞主演女優賞受賞)も同じだった。グレース・ケリーは「真昼の決闘」では、演技的に未熟さを指摘されていたようだが、ヒッチコックが映画に抜擢してからは、見違えるような魅力で、スクリーンを彩った。
ニコール・キッドマンも、47歳で、美貌だけでは女優は難しい年代に差し掛かるが、メリル・ストリープが、60代半ばでも、第一線の演技派女優で活躍しているように、脇役であっても、いい作品に”めぐりあう時間”を持つように願っている。
ニコール・キッドマンのお気に入り作品:
➀「ザ・インタープリター」(政治的陰謀に巻き込まれる外交官の通訳がクール)
②「ムーラン・ルージュ」(歌も歌えミュージカルもOK)
③「コールド・マウンテン」(貴族の気品と凛とした佇まい)
④「白いカラス」(心に傷を持つ掃除婦)
⑤「アイズ・ワイド・シャット」(上流家庭の主婦)
以下、「ピース・メーカー」(ジョージ・クルーニーと共演)など。
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