「霧の旗」は映画で2度、ドラマで数回以上(8回)製作されている。
松本清張の原作は、物語に無駄がないが、ドラマでも、極力無駄を排し、テンポのいい脚本になっていた。
物語は、兄が無実の罪で投獄され、同郷の弁護士に依頼するが断られ、のちに兄が獄死し、弁護士に復讐する女の話。
市川海老蔵は、眼力があり、佇まいなどさすがだが、土下座するシーンなど、舞台のように絶叫し大げさな印象があった。
相武沙季は、ドラマで「霧の旗」のあとの「家政婦のミタ」の空気が読めない女の役柄の印象が強いが「霧の旗」では、弁護士に対して徹底して復讐を成し遂げようとする執念の女を演じている。津川雅彦が、市川海老蔵の秘書のような役を演じているほか、中井貴一、温水洋一などが脇を固めている。
清張は、1992年に83歳で亡くなって、没後20年経つが、いまだにその人気は衰えない。
主な出演:
大塚欽也:市川海老蔵
柳田桐子:相武紗季
阿部啓一:東貴博
大塚芳子:中澤裕子
柳田正夫:カンニング竹山
杉浦健次:井坂俊哉
池上信子:柳原可奈子
山上武雄:山西惇
益田乃里子:青田典子
西本:本田博太郎
鳴海刑事:六平直政
国選弁護人:温水洋一
河野径子:戸田菜穂
沢木検事:中井貴一(特別出演)
奥村雅之:津川雅彦
TVリポーター:阿部祐二
新聞記者:井上公造
山寺宏一(声のみ)
真由子
山上賢治
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