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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「殺しの分け前/ポイント・ブランク(1967)</span>


Point Blank (1967 Trailer)
 

 
ハードボイルド映画の傑作として有名な「殺しの分け前/ポイント・ブランク」(1967)をようやく見た。ジョン・ブアマン監督のデビュー作であり、「脱出」「未来惑星ザルドス」は劇場で「太平洋の地獄」はTVで見ていたが、「ポイント・ブランク」は見逃していた。
 
たまたまツタ○をのぞいたら、「100人の映画通が選んだ本当に面白い映画」の1本(発掘良品)として「ダラスの熱い日」などとともに並んでいたのが「殺しの分け前/ポイント・ブランク」だった。

しばらくDVD化されていなかったようで、さっそくレンタルした。
原作はリチャード・スタークの「悪党パーカー/人狩り(The Hunter)」。
映画のタイトル「Point blank」というのは「至近(距離)の」といった意味である。
 

 
ストーリー:
主人公ウォーカー(リー・マーヴィン)は戦友のリース(ジョン・バーノン)に懇願され、アルカトラス島の刑務所跡で行なわれている取引の金を強奪するのを手伝う。

しかし、リースはウォーカーの妻と通じており、ウォーカーに発砲した上、強奪した金とウォーカーの妻とともにアルカトラス島から逃げ去ってしまう。

アルカトラス島は、脱獄不可能な刑務所といわれていったが、なんとか脱出することができた。


元戦友のリース(ジョン・バーノン)に妻と分け前を奪われ、自分の命まで奪われそうになったウォーカー(リー・マーヴィン)が、元戦友とその組織に自分の分け前を要求する。

組織内部では主導権争いがあり、一人の幹部が他の幹部を抹殺するため、ウォーカーに手を貸す。その幹部の手引きを受け、ウォーカーが常に相手の先を読み、裏をかいて、プロのやり方で常に攻勢。

 
組織の人間とバーのボディーガードとの命がけの戦い、元戦友への復讐、組織の幹部への脅し、サイケデリックな映像を交えたハードボイルドがみどころ。
しかし、結局は、ウォーカーは人を誰も信用できなくなるのだった(HPなどから)。
 

 
 
映画は、話の流れを時系列に紹介するのではなく、フラッシュバックを多用して、背景を見せて行く展開。ウォーカー(リー・マーヴィン)の殺された妻の妹役でアンジー‐・ディキンソンが魅力を振りまいている。

アンジー・ディキンソンといえば、デビュー作の「リオ・ブラボー」が印象深いが、ブライアン・デ・パルマ監督の「殺しのドレス」もいい。
 
「ポイント・ブランク」の中で、妻の妹のディキンソンが、親しくなったウォーカー(リーマーヴィン)の胸を何度もたたくシーンがあるが、演技とは思えない迫力だったり、「(苗字しか知らないウォーカーに)あなたのファーストネームは?」と聞くと、ウォーカーは「お前の苗字(ファミリー・ネーム)は?」と切り返すところなど、クール。
 



リー・マーヴィンのセリフは極端に少なく、「男は黙って・・・」の三船敏郎に通じる。

リー・マーヴィン三船敏郎は、登場人物が二人だけという「太平洋の地獄」で共演している。
 
内面も含めた非情な演技が素晴らしい、ハードボイルド・アクション映画。

 
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