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<span itemprop="headline">映画「星守る犬」(2011)</span>


星守る犬」予告編

 
星守る犬」の公開初日(6月11日)の初回に、ブログ友ふぁろうさんと見た。
 
タイトルの意味は、映画の中で、語られている。
その意味するところは・・・が、一つのテーマであったようだ。
人間の絆が希薄化するいまの時代。犬との関わりを通して、二つのストーリーが、結びついていく。9歳の時に両親を失い、おじいさんに育てられた青年が、生きる目的を見出していくロードムービー
 
原作は村上たかしの人気コミック。
出演は、西田敏行玉山鉄二川島海荷、岸本加世子、余貴美子中村獅童温水洋一藤竜也濱田マリほか。監督は、「イキガミ」の瀧本智行
 
映画の冒頭で一面に「ひまわり」が広がる。
かつての名作「ひまわり」のように、圧巻。
 

ひまわりは逆境にも負けない力強さ、エネルギーを感じさせる。
 
星守る犬」は、会社のリストラ、離婚、家族の死、食べ物に窮したわけあり少年、
など様々な境遇のアン・ハッピーな状況が描かれるが、これを救うのが、”ハッピー”という名の犬!。
 
これまで多くの犬が主役の映画があったが、時代とともに変化して来たようだ。
かつては、犬の「大冒険」「大活躍」ものが中心だったが、「ハチ公物語」やリメイクの
「Hachi」などは、亡くなった主人を待ち続ける、忠犬ぶりが涙を誘う映画が多くなっている。犬の映画=泣かせる映画、となっているようだ。劇場では、目頭を押さえる観客も、あちこちで見られた。
 
fpdの眼にも、キ~ンと一瞬光るものが見られたが、号泣とは行かなかったが、犬の健気さ、ボールを顔面に叩きつけられた犬が、「これはどんなゲームなのか」とキョトンとする姿は泣かせる(笑)。

主人が亡くなったとは知らず、コンビニのゴミ捨てボックスから、捨てられた肉の袋を何日も運び続けるハッピー!(主人の死後半年も続いていたとは・・・まさに現代版
”ハチ”ではないか)。guchさんには、ハンカチだけでは足りないようだ。タオル2枚必要かも♪(爆)。
 

主演の玉山鉄二が、役所の職員で、なぜ有給休暇まで取って、自腹で、白骨死で見つかった初老の男の足跡をたどったのか・・・。そこまでやるか、という疑問があったが、その男と犬の旅を追体験することにより、幼い時から、犬に対しての接し方が誤っていたことも知る。
 
偶然、捨て犬が職場の前に現れるが、”第二の”ハッピーとして、亡くなった男と同様に、新たな希望(「星守る犬」=不可能かもしれないが高い目標を見上げるように眺める)に目覚めた生き方が始まることを予感させるエンディングだった。
 

主演の西田敏行は、映画の中では、もともと犬嫌いだった。
 
会社のリストラと離婚を機に、飼い犬の「ハッピー」と旅に出るが、日本を代表する俳優の一人であり、安心して見られる俳優だ。
 
 
脇を固める俳優陣も見どころだった。
余貴美子は、いつもながら癖のありそうな役で今回はうらぶれた旅館の女将。
うまいのなんの(爆)。玉山に色目を使いそうになるが、玉山にはその気は全くなく、空振り(笑)。温水洋一濱田マリの売れないリサイクル店の夫婦役も、玉山に、ひょうなことから同行することになる川島海荷(かわしま・うみか)が、「怖っ!」と何回も繰り返すような、キツい奥さん(濱田)がすごい。温水は、頼りなさそうなダメ夫が適役だ。コンビニの中村獅童は、すぐキレるような性格だが、根はしっかり者のようだ。
 

藤竜也
も出番は少ないが、決め台詞もあって、印象に残る。三浦友和は、最近は渋さも増して、恰幅も出ている。岸本加世子も、存在感のあるシーンの見せ場があった。
 
俳優のキャスティングが映画鑑賞の決め手になることが多いが、その俳優を起用した必然性を発見できたとき、映画を見た満足感が倍加する。
 
☆☆☆
 
 
 
 
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