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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「O嬢の物語」(1975)

 
1970年代半ば、フランスでは、いわゆるソフト・ポルノという分野の映画が相次いで公開されていた。代表的な作品は、社会現象にもなった「エマニエル夫人」(1974)だったが、そのあとに「O嬢の物語」(1975)「続・O嬢の物語」と公開された。
 

ポーリーヌ・レアージュ原作のポルノグラフィー文学として名高い、SM文学小説の傑作「O嬢の物語」をジュスト・ジャカン監督が映画化した作品。ジャカン監督は、「エマニエル夫人」の監督で、その続編の監督を断って、「O嬢の物語」を監督したのだった。
 
1970年代はじめから「芸術かポルノか?」といった論争を巻き起こしたエロティック、ポルノチックな映画は登場していた。ラスト・タンゴ・イン・パリ(1972)がその典型だったろう。刺激的なポスターとは裏腹に、中年男(マーロン・ブランド)と若い女マリア・シュナイダー)のストーリーは、孤独感を深く描いていた。
 
O嬢の物語は、パリに住む、マドモアゼルOは、ある日、恋人のルネに公園に連れ出されるが、公園の隅に止まっているタクシーに誘われるままに乗り込むO。自動車の中で所持品を奪われ、目隠しをされたOが車を降りたのは謎の大きな城館の前だった・・・。
 
案内された部屋には18世紀の小間使いのようなコスチュームを着た二人の若い女性がいて、Oは入浴と化粧を施され・・・。

この館の女たちは男性に対して絶対服従。男たちが望めば、否応なしに鞭で打たれ、何人もの男たちに陵辱されるのも、じっと受け入れなければならない。 「R18指定」映画だった(笑)。
 
音楽は、幻想的で、映画の倒錯的世界にマッチしている(?)。
 
一見、お堅いイメージのfpdだが(爆)、70年代の若者の時は、実はほとんどこういった類の映画はみている。ポニーさんほかの人が、”特集”を組め、と以前脅かしていたように思う(爆)。
 
とりあえず、このころ観た映画のタイトルで、思い出すものだけ書き出して見る。
 
「豊かなる営み」「私は好奇心の強い女」(「イエロー編」1967年制作、日本公開1969年:記事はこちら:http://blogs.yahoo.co.jp/fpdxw092/58550298.html)「続・好奇心の強い女」(ブルー編:1967年制作、公開1969年)「女豹ビクセン」「花弁が濡れるとき」「スウェーデン性教育の実態」「マルキッド・サドのジュスティーヌ」・・・。スエーデン映画=ポルノというイメージが強かった。
 
しかし、同じスエーデン映画と言っても、「処女の泉」は大傑作であり、まったく”別ジャンル”であることをお忘れなきよう(爆)。
 
このほか、西ドイツ(当時)の「女体の神秘」(1967)「完全なる結婚」「完全なる結婚・第二部」など、性科学映画という、いかにも堅いドイツらしいタイトルの映画も公開されていた。このほか「女子大生(秘)レポート」(一部、二部・・・)というのもあった。

 
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