「約三十の嘘」は2004年公開の日本映画。監督は、大谷健太郎(「NANA」)。
詐欺集団の話。実際に詐欺の手口などの現場は一切ないが、北海道で「仕事」に成功して、大金7,000万円のスーツケースをめぐって、帰りの列車の中だけで、物語が展開する。6人のグループだが、現金の入ったスーツケースを持ち逃げして次の停車駅で下車しようとしているのはだれか・・・。
「オリエント急行殺人事件」のような舞台は列車内だけという密室劇。
密室映画は、面白い。殺人ではないが、誰と誰が組んで逃亡しようとしているのか、独り占めをたくらんでいるのは誰かなど、サスペンスタッチの映画だ。
映画の中で、三十の嘘があったかどうか数えていないが、一人のセリフの中に、「大きな嘘をつくと、そのために小さい嘘を三十つかないといけない」という言葉がある。
三年前にチームで行った詐欺の仕事で金を持ち逃げされたリーダー志方(椎名桔平)は、腑抜けた生活を送っていた。チームのメンバーだった久津内(田辺誠一)が今回リーダーとなり、北海道での物販詐欺のためにチームを招集する。
途中で3年前に金を持ち逃げしたとされる今井(伴杏里)が久津内の仲裁でチームに加わることとなった。北海道での仕事は大成功を収め、一行は再びトワイライトエクスプレスで帰路につくが、途中で金の入ったトランクが忽然と消えてしまうのだった(HPより)
犯人探しの面白さはあった。中谷美紀の存在感が目立った。
椎名桔平は、地味な風貌だが、この映画では、だんだんと存在感を示す役柄。
(追加)近年では「アウトレイジ ビヨンド」のヤクザで凄みを利かせていた。
出演:
志方大介:椎名桔平
宝田真智子: 中谷美紀
久津内守: 田辺誠一
興味ある人は「Gyao」で見られますね。
★★