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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「夕凪の街 桜の国(2007)</span>


「夕凪の街 桜の国」(2007)は、ブログ友の人が、高い評価をしていた作品で、気になっていたのと、”気になる女優”麻生久美子がでているので、見てみました。

「夕凪の街」(広島)と50年後の「桜の国」(東京)の二部構成で、その物語がひとつにつながっている壮大な感動ドラマ。三代にわたる物語を縦軸に、広島の原爆がもたらした影響(後遺症)を引きづりながら生きる人々の苦悩と生きる喜びが・・・。

「夕凪の街」では、戦争(原爆)の影響を受けて、生き延びてしまった人々の罪悪感。幸せになろうとすると、一方で火達磨のなかで、そちら側(幸せの人生)で生きるべきではないという声が・・・。

「原爆を落とした人間は、ひとり、また一人と死んでいく人を見て、喜んでいるだろう」という
せりふが悲痛。

祖母、両親の生き様のルーツを探る形で、後半の「桜の国」は進む。おてんば娘だった石川 七波(いしかわ ななみ=田中麗奈)は、定年退職した父親の石川(旧姓:平野) 旭=堺正章) が突然、広島へバスで出かける所を目撃し、友人と後を追うことにし、やがてその目的、父親の広島とのかかわりなどを知ることになる・・・。

映画の構成がしっかりしていて、見ごたえがある。

なかでも、麻生久美子が、きりりとして、整った美人で、印象に残る。

現代を生きる田中麗奈は、「容疑者 室井慎次」もよかったが、「桜の国」も自然でいい。

全編、ほとんど広島弁

「~じゃね」
「~とる」
「いいけん」
「~のう」
「~ですけん」
・・・

大丈夫。あの広島のヤクザの抗争「仁義なき戦い」シリーズをすべて見ていますので、
言葉に違和感はありません(爆)。


広島に原爆が投下されて13年後の昭和33年。

被爆から生き残った人たちは、なぜか”ピカの毒”(=原爆の影響)のことは語りたがらなかった。
主人公の平野 皆実(ひらの みなみ=麻生久美子)のせりふ。
「昔のことは忘れた。忘れたふりをしただけか。前向きに生きていくしかない」

銭湯の女湯。
背中や肩にみな火傷のあと。
皆実自身の腕とこめかみに傷あとが。

簡単に「戦争、原爆をわすれるな」的な映画ではなく、三代におよぶ家族の絆、愛情などを
描いて、ずしりと迫る映画です。皆実の弟が疎開で東京に出て、そのまま養子になって、
時々しか会えないが「苗字は変わっても、一生会えなくても、家族は家族」という言葉が胸に
迫りました。


この数年の日本映画では、「ベスト5」作品に入れたいほどの力作かと思います。

☆☆☆☆


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