東映の最後の直営館である丸の内TOEIで、3月28日(金)より5月8日(木)まで「昭和100年映画祭 あの感動をもう一度」をテーマに「昭和」の時代を彩った名作・ヒット作42本を一挙上映することになった。
時代の流れで消えていく映画館の最後の打ち上げ花火のようなものかもしれない。
丸の内TOEIは7月27日(日)をもって閉館するが「100年映画祭」のあとは丸の内TOEI閉館プロジェクト「さよなら丸の内TOEI」へと、ラストスパートのバトンを繋いでいく。丸の内TOEIは日本最後のロードサイドシアターとしても愛された劇場で約65年の歴史に幕を下ろす。
今回の「昭和100年映画祭」では、東映のみでなく、松竹・東宝・KADOKAWA・日活をはじめとした配給会社・制作プロダクション・出版社に協力を得て、配給会社の垣根を超え、当時記録的なヒットを飾った、あるいは輝かしい映画賞を受賞したなど「昭和」を代表する作品を一挙に上映する。
上映作品の中には「羅生門」(4K版)「ゴジラ」(1954)「東京物語」「天国と地獄」「砂の器」「男はつらいよ」「新幹線大爆破」などが含まれ「昭和」を懐かしく振り返る世代はもちろん「昭和」をレトロとして新鮮な感覚でとらえる若い世代においても、この機会に大スクリーンで鑑賞してもらいたいという特集上映となった。
名称:昭和100年映画祭 あの感動をもう一度
期間:2025年3月28日(金)~5月8日(木)
場所:銀座・丸の内TOEI(東京都中央区銀座3-2-17)
入場料金:一般1,500円 学生以下1,000円
上映作品は、以下の通り。
1「丹下左膳餘話 百萬兩の壺」
2「人情紙風船」
3「鴛鴦歌合戦」
4「羅生門」(4K版)
5「東京物語」
6「二十四の瞳(1954)」
7「ゴジラ(1954)」
8「ビルマの竪琴(1956)」(総集篇)
9「幕末太陽傳」(デジタル修復版)
10「純愛物語」
11「無法松の一生(1958)」
12「ギターを持った渡り鳥」
13「銀座の恋の物語」
14「キューポラのある街」
15「ニッポン無責任時代」
16「天国と地獄」
17「人生劇場 飛車角」
18「武士道残酷物語」
19「愛と死を見つめて」
20「昭和残侠伝」
21「大魔神」(4K版)
22「黒部の太陽」
23「男はつらいよ」
24「緋牡丹博徒 お竜参上」
25「仁義なき戦い」
26「砂の器」
27「新幹線大爆破」
28「犬神家の一族」(4K版)
29「八甲田山」
30「さらば宇宙戦艦ヤマト愛の戦士たち」
31「遙かなる山の呼び声」
32「影武者」
33「二百三高地」
34「駅 STATION」
35「蒲田行進曲」
36「幻魔大戦」
37「探偵物語」(4K版)
38「南極物語」
39「お葬式」
40「極道の妻たち」
41「火垂るの墓(1988)」
42「釣りバカ日誌」
【丸の内TOEIの歩み】
「丸の内TOEI」は1960年、東映会館の竣工とともに「丸の内東映」、 洋画封切館「丸の内東映パラス」として開館。1989年に「丸の内東映パラス」を「丸の内シャンゼリゼ」に改称した後、2004年10月に両館を「丸の内 TOEI」に名称統一し、現行の2スクリーン体制の映画館となった。
東映株式会社本社の入る東映会館の再開発に伴い、2025年7月27日(日)に閉館する。東映のオフィスは「京橋エドグラン」へと2025年夏頃に移転される予定。
「丸の内東映」の開館公演は沢島忠監督、二代目大川橋蔵主演の「海賊八幡船」。2004年に名称を「丸の内TOEI」に統一、現行の2スクリーン体制となった。日本最後のロードサイドシアターとしても愛された本劇場は、自社作品の興行やイベントのみならず、銀座地区、ひいては映画業界全体の盛り上げにも寄与してきた。
■「にほんブログ村」にポチッと!お願い申し上げます。