Netflix映画「恐怖の報酬」(2024)を見た。
「恐怖の報酬」といえば、1953年のアンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督の名作、1977年のウィリアム・フリードキン監督によるハリウッドリメイク版(製作費100億円)もあり、どちらも映画ファンから根強く支持される作品だった。
オリジナル版は、第6回カンヌ国際映画祭でグランプリと男優賞を受賞。オリジナル版は、南米を舞台に、山上の油田で発生した大火災を鎮火するため、消火に使う危険物ニトログリセリンをトラックで運ぶ男たちの物語。
Netflix版も基本的にはストーリーは同じだが、ニトロが爆発したら大惨事というスリルとともに、高い報酬と引き換えに命懸けの仕事に挑む4人のドラマが描かれている。
今回は、妻と子供が警察に拘束され、ニトロの運搬にかけてはプロと言われる男に断れない条件と報酬を提示していた。
近くに難民キャンプが位置する砂漠の油井で火災が発生したことから幕開け。専門家によると、さらなる大惨事を防ぐ方法はたった1つ。24時間以内に油井をニトログリセリンで爆破することだった。
多額の報奨金で任務を請け負ったチームは、リスク分散のため、2台のトラックに200kgの爆発物を積み込み、800km離れた現場へ向かう。
彼らは武装した反乱者たちが支配する敵地に入ると執拗に銃で攻撃を受けるが、果たして逃げ切れるのか。また地雷原もある危険な砂漠を抜けることができるのか…。
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監督は、ドラマシリーズ「ギャングランド: 抗争地帯」や映画「ザ・クルー」「ザ・バウンサー」を手がけたジュリアン・ルクレルク。
キャストには「TAXi ダイヤモンド・ミッション」のフランク・ガスタンビドゥ、「ラ・メゾン 小説家と娼婦」のアナ・ジラルド、「シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち」のアルバン・ルノワール、「ノーリミット:果てなき深淵」のソフィアン・ザマニが名を連ねている。
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ニトロ輸送は、トラック2台に分かれたが、1台の1組のほうは、報酬を独り占めにしようと相棒を殺害してしまう。ただ、その顛末は、因果応報というべきものだった。
モノクロオリジナル版から70年の時を経て、製作費もかけ、砂漠での危険地帯の俯瞰撮影や、追跡劇、銃撃戦、爆破など迫力と気骨に満ち、映像や緊迫感などかなりスリリングで、見ごたえはあった。
スリルとサスペンスを楽しむにはうってつけ。1時間46分の長さもいい。
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