ドラマ「ジェントルメン」(原題:The Gentlemen、2024)(全8話)の1-4話まで見る。同名タイトルの映画版が面白かったので見た。映画のガイ・リッチー監督が脚本・監督・製作を担っている。犯罪・ギャング映画。
ドラマ版のキャストは、エディ役で主演するテオ・ジェームズ(「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル」)のほか、カヤ・スコデラーリオ(「栄光へのスピン」)、ジャンカルロ・エスポジート(「ブレイキング・バッド」)らが名を連ねる。
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<ストーリー>
英国貴族の血統で軍人のエディ・ホーニマン(テオ・ジェームズ)。父が死に、先祖代々の屋敷と爵位を相続する。
父のビジネスパートナーのスージー・グラス(カヤ・スコデラーリオ)という女性がやってきた。スージーから「あなたの先祖代々の土地を借りてマリファナ農場を営んでいる」と告げられ、エディはおどろく。
さらにエディの兄・フレディはギャングから多額の借金をしていることが判明。借金を工面しようとしたエディは大麻ビジネスのオーナーたちと関わるハメになり、予想外のトラブルに巻き込まれていく…。
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思いがけず父親の大邸宅を相続したエディ・ホーニマンだったが、その邸宅の地下が巨大な大麻ビジネスの本拠地となっていたことを知る。
イギリスの裏社会のくせ者たちに大麻ビジネスへの参入を迫られたエディは、家族を守るためにギャングの流儀に則って彼らを逆に出し抜こうとする。しかし、裏社会に身を投じたエディは次第に犯罪の味を占めていき…。
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【第1話】「洗練と暴力(Refined Aggression)」
第1話は、国連平和維持官の指揮官エドワード・“エディ”・ホーニマン(テオ・ジェームズ)が、父親の危篤を知らされて実家に帰省する。エディは、国内有数の資産家であるハルステッド公爵の次男だ。
エディは衰弱して死を目前とする父から、兄フレディ(ダニエル・イングス)を頼むと伝えられると、父の死後、遺言によってエディは兄フレディを差し置いて、爵位と広大な領地べてを相続されたことを言い渡される。
フレディは、長男の自分を差し置いてエディに父の財産がすべて相続されたことに腹を立て、自暴自棄となる。その後、エディは、フレディが麻薬ディーラーのトミー・ディクソンに800万ポンドの借金をしていることを知り、兄の命を救うため、屋敷の購入希望者である投資家スタンリー・ジョンストン(ジャンカルロ・エスポジート)に売却を検討する。
そんな中、エディの前に父の取引相手だったスージー・グラス(カヤ・スコデラーリオ)が現れると、彼女は領地の地下に大規模な麻薬農場があり、秘密裏に麻薬ビジネスをしていたことを明かす。
領地を売られると麻薬ビジネスにも影響が出るため、スージーはエディに協力し、トミーに再交渉を働きかけ、400万ポンドとフレディの謝罪動画を取ることで合意する。
【第2話】「トミー・ウー・ウーにタックル(Tackle Tommy Woo Woo)」
フレディがトミーを射殺した後、トミーと一緒に来ていた部下のジェスロが逃げ出す。なんとかジェスロを捕まると、フレディは彼を殺すことを提案するが、エディは反対する。
スージーはトミーの死体処理とジェスロの始末をしようと、裏社会の“掃除屋”であるフェリックスを呼び出すが、エディはジェスロをトミー殺しの犯人に仕立て上げ、国外逃亡させようと思いつく。
【第3話】「俺のクサはどこだ?(Where's My Weed At)」
大麻農場の栽培責任者であるジミーが、取引相手に大麻を届けに行く途中で、ガブリエルという女性に出会う。ジミーはガブリエルに夢中になり、彼女に騙されて、大麻を乗せた車を盗まれる。
スージーは受け渡し相手のギャングトニー・ブレアに事情を説明し、彼の要望を引き受けることで埋め合わせることになる。彼らは、マーシーという盗難車ディーラーから、改造されたランボルギーニ・フラカンを盗むように依頼し、スージーはエディにその仕事を依頼する。
エディとフレディは昼間に自動車ディーラーを装って車の鍵を複製し、夜中にガレージに潜入する。エディはそこで監禁されていた男を発見すると、彼を助けてランボルギーニを盗み出すが、フレディが捕まってしまう。
【第4話】「かなり自分勝手だけど手当が必要な紳士(An Unsympathetic Gentleman)」
フレディがジミーに、自分がエディにとって腫れ物扱いされていることへの不満を吐露する。スージーは大麻ビジネスを拡大する方法を模索しており、エディは麻薬ビジネスから身を引くために、彼女の収益を増やす支援を約束する。
エディは父親の知り合いであるバシントン卿の葬儀に参列し、彼の息子で相続人のマックスに近づく。エディはマックスに麻薬ビジネス拡大のために屋敷の敷地を提供してほしいと交渉すると、マックスは同意するが、条件を提示する。
彼は父親のある秘密のスキャンダルに関して謎の男から脅迫を受けており、ハリウッドでのオーディションを控えるマックスにとって、不安の種だった。エディはその脅迫者が持つ証拠とその男を連れてくることを依頼される。
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映画版ではマシュー・マコノヒー、ヒュー・グラントといった有名俳優が出ていたが、ドラマ版のテオ・ジェームズやカヤ・スコデラーリオも負けてはいない。カヤ・スコデラーリオは雰囲気がCC(クラウディア・カルディナーレ)のようで、なかなかいい(笑)。
ファミリーのおバカな兄を演じるダニエル・イングスは、ちょっと抜けているところが笑わせる。
主役のテオ・ジェームズは、喜怒哀楽は見せないが、見どころがある。
<主な登場人物>
■エドワード・“エディ”・ホーニマン:テオ・ジェームズ…元国連平和維持官の指揮。思いがけない相続により公爵となる。
■スージー・グラス:カヤ・スコデラーリオ…父親に代わり麻薬ビジネスの実質的なトップ。
■フレデリック・“フレディ”・ホーニマン:ダニエル・イングス…エディの兄で薬物依存症のトラブルメーカー。
■ジェフ:ヴィニー・ジョーンズ…ハルステッド邸の誠実なグラウンドキーパー。
■スタンリー・ジョンストン:ジャンカルロ・エスポジート…ハルステッド邸の購入を熱望する貴族。
■ボビー・グラス:レイ・ウィンストン…スージーの父親でイギリスを牛耳る大麻ビジネスのボス。刑務所で優雅な生活を送っている。
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