「スリープレス・ナイト」(原題: Sleepless、2016)を見る。アカデミー賞俳優ジェイミー・フォックス主演。2011年に公開されたフランスの同名作品のリメイク版。
警察と犯罪組織の癒着を潜入捜査にて極秘に捜査していた主人公が息子を誘拐され事件が一気に加速。そこへ、内務調査課の女性刑事が加わり、三つ巴戦が展開されるスリリングなクライム・アクション映画。
マフィアグループが警察内部の一人二人ではなく、警察組織をまるごと近く買収していたというラストが衝撃的だった。
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警察とマフィアの癒着を捜査するために極秘でラスベガス警察に送り込まれたヴィンセント(ジェイミー・フォックス)は同僚のショーンとともにギャングから大量の粉を強奪する。
事実を隠蔽するために当該事件への配置換えを希望した二人は、ヴィンセントと同じく内務省から警官の汚職を調査していたジェニファーに怪しまれていた。
粉を盗まれて怒ったマフィアはヴィンセントが息子をサッカークラブへと送っているところを襲撃し、ヴィンセントを刺し、息子を誘拐する。
息子を返してほしければ粉と交換するように要求されたヴィンセントは粉を指定の場所に運ぶが、あとをつけてきていたジェニファーが粉を回収してしまう。
粉が無くなったことを知ったヴィンセントは‥‥。
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警察官が潜入捜査したり、暴力団と繋がったりという話はよくある話で、「インファナル・アフェア」や邦画では「アウトレイジ」等があったが、「スリープレス・ナイト」は、警察官同士が疑心暗鬼になるほど、誰が内通者なのかといったところが見所。
最後に「お前たちもか?」と言った驚きがある。
警察内部の内通者を調査する「内務調査課」の女性刑事を演じるのがミシェル・モナハン。モナハンといえば「ミッション・インポッシブルIII」でトム・クルーズの妻役などで知られる女優。昔のローレン・バコールのような気の強そうなルックスと性格(笑)。ジェイミー・フォックスこそ内通者に違いないと追い込んでいくが、実は内通者は別の、自分とともに操作している警官だったという展開。
誘拐された息子を救出すべく戦う気骨ある刑事をジェイミー・フォックスが演じている。
主な登場人物:
■ヴィンセント・ダウンズ(ジェイミー・フォックス)
ラスベガス市警察の殺人課に所属する刑事。実は内務省の内務調査官で、警察と犯罪組織の癒着を極秘で捜査している。粗暴な面があるものの愛情深く、元妻と息子を大切にしている。
■ジェニファー・ブライアント(ミシェル・モナハン)
内務省から派遣された内務調査課の刑事。正義感に厚く、嘘を見抜く才能がある。強気で一途で頑固。自分の信念を信じて疑わず、突進してしまうのが欠点。
■ロブ・ノヴァク(スクート・マクネイリー)
ルビーノの取引相手。マフィアの息子でボスである父親に頭が上がらない。失態が父親にばれる前に収拾しようと必死。冷酷で賢いが、短気。
■スタンリー・ルビーノ(ダーモット・マローニー)
麻薬の密売を行っている犯罪組織のボス。ノヴァクの組織の配下におり、頭が上がらない。主に麻薬を製造し売買することで収益を得ている。他にもクラブやバーを経営している。
■デニソン(デヴィッド・ハーバー)
内務省から派遣された内務調査課の刑事。ジェニファーの相棒だが、ノヴァクの組織に大金で買収されている内通者。証拠隠滅のためには人殺しも厭わない。
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