「崖っぷちの男」(原題:Man on a Ledge、2012)を見る。監督はアスガー・レス、出演は「アバター」のサム・ワーシントン、「スパイダーマン」のエリザベス・バンクス、「アポロ13」のエド・ハリスなど。
高層ビルから飛び降りようとする男と彼を説得しようとする交渉人の女性刑事とのやり取りの中で男の真の目的が次第に明らかになっていくさまを描いている。
高所恐怖症の人は要注意(笑)。脚本が物足りないせいか、単調で睡魔に襲われるB級サスペンス・アクション。
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4千万ドルのダイヤモンドを強奪した罪で刑務所に収監されている元刑事ニック・キャシディ(サム・ワーシントン)は、元同僚マイク・アッカーマン(アンソニー・マッキー)との面談で父が危篤状態であることを知る。
結果、父親は亡くなり、マイクの計らいで葬儀に出席することを許されるが、その場で騒ぎを起こし逃亡する。
その後、ニックはJ.ウォーカーを名乗ってニューヨーク・マンハッタンのルーズベルト・ホテルの高層階に部屋をとり、飛び降り自殺を図ろうとする。
制止しようと説得する警察に対しニックは、女性刑事リディア・マーサー(エリザベス・バンクス)を交渉役として指名する。
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破産寸前のダイヤモンド王デヴィッド・イングランダー(エド・ハリス)は、ダイヤモンド盗難狂言で保険金を受け取るというあくどい人物。デヴィッドは、警察内部の人間も巻き込んでいて、ニックに罪をかぶせて収監させてしまう。
ニックは父親の葬儀に参加する機会を得て、すきを見て脱走。盗難されたはずのダイヤモンドをデヴィッドの金庫から持ち去り無実を晴らそうとする。
ニックがビルの高所から飛びおりるそぶりを見せるのは、時間稼ぎのためで、警察の注意を向けて、その間に向かいのビルのダイヤモンド王デヴィッドの金庫に、弟ジョーイ・キャシディ(ジェイミー・ベル)と相棒・アンジェラ(アンジー)・マリア・ロペス(ジェネシス・ロドリゲス)が忍び込むというもので、無線でやり取りを行っていた。
レーザー光線を避けて忍び込む姿は「ミッション・インポッシブル」か「エントラップメント」並みの盗みのテクニックが駆使される。
主な登場人物:
4千万ドルのモナークダイヤを盗んで売りさばいたとの罪を着せられ、懲役25年の刑に服していた元NY市警官。服役二年の時、父の葬儀の場で脱走をはかり、無実を証明するために、ニューヨークの高級ホテル「ルーズヴェルト・ホテル」の21階で飛び降り騒ぎを起こす。
■リディア・マーサー(エリザベス・バンクス)
NY市警の女性交渉人。1ヶ月前に自殺志願者の説得に失敗して死なせてしまった経験を持つ。交渉人としての経験に基づく直感から、ニックの無実を信じるようになる。
■ジョーイ・キャシディ(ジェイミー・ベル)
ニックの弟。一見頼りない不良だが、ニックの立てた計画を忠実に実行する。
■マイク・アッカーマン(アンソニー・マッキー)
ニックの元相棒。服役中のニックが父の葬儀に参列できるように特別にはからうが、脱走したニックを追うことになる。
■アンジェラ(アンジー)・マリア・ロペス(ジェネシス・ロドリゲス)
ジョーイの恋人。勝ち気でセクシーな美女。ジョーイの相棒としてニックの計画を手伝う。
■デヴィッド・イングランダー(エド・ハリス)
実業家で、ダイヤモンド王。ニックが盗んだとされるモナークダイヤの元所有者。
■スージー・モラレス(キーラ・セジウィック)
TVレポーター。正義や倫理よりも目の前の話題性を追い求める。
■ジャック・ドハーティ(エド・バーンズ)
NY市警の交渉人。リディアの同僚。ニックがリディアを交渉人に指名したことに不快感を示すが、暴走しがちなリディアを冷静にバックアップする。
■ダンテ・マーカス(タイタス・ウェリヴァー)
NY市警官。ニックの飛び降り騒ぎの現場の指揮を執る。
■ヴァレット(ウィリアム・サドラー)
ニックの部屋の客室係。ニックを気にかけ、食事を差し入れるなどしてくれる。
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