fpdの映画スクラップ貼

「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「踊る大捜査線 THE MOVIE3ヤツらを解放せよ!」(2010)を見る。

f:id:fpd:20210426090411j:plain

踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!」(2010)を見る(初見のつもりで見たら再見だった。笑)。シリーズ第3作。第1作「THE MOVIE」は興収101億円、第2作「THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」は173.5億円と100億を突破したが、第3作は73.1億円と半分程度と振るわず。

内容も前2作と比べて散漫になった印象。個人的には「レインボーブリッジを封鎖せよ!」とスピンオフの2作品(「交渉人 真下正義」「容疑者 室井慎次」)のほうが断然面白かった。

・・・

2010年3月28日。湾岸署は3日後の新湾岸署の開署にむけて、刑事課強行犯係の係長・警部補となった青島俊作織田裕二)が引っ越し本部長として指揮をとり、引越し準備で騒然となっていた。

引っ越し作業の最中、管内でバスジャック事件とネットワークで管理された金庫がクラッキングでこじ開けられた銀行強盗事件が立て続けに発生した。

f:id:fpd:20210426090528j:plain

青島やすみれ(深津絵里)がそれぞれ現場に急行するが、どちらも「何も盗られていない」という妙な共通点があった。

その矢先、引っ越し業者の人材派遣登録スタッフに扮した若者達に、引っ越し中とはいえなぜか警備されていない新湾岸署の武器庫から拳銃を3丁が盗まれてしまう。

翌朝、レインボーブリッジ付近で盗まれた拳銃によって射殺された遺体が発見され、青島は所轄と本庁の調整役(サーバントリーダー)の鳥飼誠一管理補佐官(小栗 旬)とコンビを組むことになった。

f:id:fpd:20210426090825j:plain

真下の後任の交渉課課長となった小池(小泉 孝太郎)は、被害者がプレイしていたオンラインゲームを通じて犯人接触。そこで犯人は、かつて青島が逮捕した犯罪者9名を解放させることを要求してきた。それが飲めなければ盗んだ拳銃でさらなる無差別殺人を行うと宣言するのだった。

・・・

2004年に亡くなったいかりや長介が演じた和久平八郎の甥として伊藤淳史が初参加。和久が残していたというメモ手帳で、和久の言葉を引用する。

f:id:fpd:20210426090553j:plain

滝藤賢一が、太極拳で犯人に挑む変な中国人を演じているが、この映画の3年後にテレビドラマ「半沢直樹」(2013)でブレイクすることになる。

織田裕二は、最近のドラマ「SUITS/スーツ」では、眉間にしわで気難しい中年弁護士を演じているが、10年前は、長髪で若い。お互いに好意を寄せている雰囲気の深津絵里との微妙な距離感がおもしろい。

f:id:fpd:20210426090700j:plain

湾岸署の新署長にまさかの真下正義ユースケ・サンタマリア)が就任。真下は、自分が出演した「交渉マン」というビデオを、署員の女性たちを呼びとめては、だれかれとなく渡そうとする。みな、いらないと断るか、あるいはしぶしぶ受け取るのだが、スピンオフ映画「交渉人 真下正義」のパロディだ。

f:id:fpd:20210426090729j:plain

湾岸警察署の署長・神田総一朗北村総一朗)に対して、取り巻きの袴田健吾課長(小野武彦)や秋山春海副署長(斉藤暁)は、ご機嫌取りばかりという体たらく。小泉今日子は、女教祖のような役だが存在感がある。

f:id:fpd:20210426090800j:plain