
Yahooニュースなどによると、吉沢亮主演の映画「国宝」(李相日監督)の国内興行収入が8月11日までの公開67日間で95.3億円を突破、興収100億円到達が秒読み段階に入った。観客動員数も677万人を超えた。
任侠の家に生まれた立花喜久雄が上方の大物歌舞伎俳優に引き取られ、女形の歌舞伎俳優として芸に生涯をささげる物語。
公開2か月が過ぎても勢いは衰えない。歌舞伎俳優・中村鴈治郎らの指導を受け、1年半の猛特訓で歌舞伎を習得した吉沢、横浜流星らの熱演など、完成度の高さが証明された形だ。
社会現象となった今回の大ヒットにより(ヒットはアニメ中心だった邦画界で)実写邦画の復権だという声が上がっている。
これまで、実写邦画の興収で100億円を超えたのはわずかに3本。
2003年公開の「踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」「南極物語」「踊る大捜査線 THE MOVIE」だ。
<実写映画(邦画)興収ランキング>
1位:「踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!(2003/173.5億円)
2位:「南極物語」(1983/110億円)
3位:「踊る大捜査線 THE MOVIE』(1998/101億円)
近年、日本の映画興収ランキングは、アニメ作品が圧倒的な強さを誇っており、もし「国宝」が興収100億円に到達すれば、実写邦画として、実に22年ぶりの快挙となる。
100億円越えの3本のヒット作は、すべてがテレビ局主導で製作。公開時には大量の広告・宣伝が投じられた。そうではない「国宝」の偉業は、画期的なもの。
175分という上映時間の長さ。タイパや倍速視聴といった言葉が浸透した時代に、長尺であっても、作品のクオリティが高ければ、観客がそれを受け入れることが証明された。
伝統芸能である歌舞伎そのものへの注目度を高めた点は、文化継承の観点から意義深い。
50億円~60億円くらいの時に、もしかしたらと思いつつも、まさかの「100億円」の壁を現実にこれほど早く超えるとは思わなかった。
追加:興行収入が142億円を超え、観客動員数1000万人を突破したことが9月16日、発表された。
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