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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「交渉人」(1998)再見。</span>



交渉人」(原題: The Negotiator)は、1998年に製作されたアメリカ映画。1999年7月に日本公開された。この映画が公開されるまでは、警察における”交渉人”(ネゴシエーター)という言葉は馴染みがなかったようだ。

交渉人の定義は、人質救出作戦においての犯人との交渉に関する訓練教育を受け、専門的知識・技能を有している警察官を指す。資質や訓練が必要。アメリカでは交渉人及び交渉人チームが組織されている治安機関が多く、人質篭城事件の平和的解決(一切発砲せず、非致死性武器さえも使わずに犯人を投降させ確保し、人質も保護する)に貢献している。元々はFBIが始めた「人質救出プログラム」がさきがけとなっている。

日本でも、この映画以降、”交渉人”を主題にしたドラマや映画が作られるようになった。米倉涼子主演の「交渉人」(ドラマ&映画)や、ユースケ・サンタマリア主演の「交渉人 真下正義」などである。

ビジネスの世界でも、外国人との価格交渉などで、交渉術、駆け引きに長けた人間のことをとくに「タフ・ネゴシエーター」などと呼んでいた。

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映画「交渉人」は、殺人及び横領の罪を着せられた人質交渉人が無実を訴えるべく人質犯として立て篭もり、自ら指名したもう一人の人質交渉人との間で交わされる丁々発止の駆け引き、そして真実が徐々に明らかになって行く様子を、大掛かりなアクション・シーンを交え、サスペンス・タッチで描いている。

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シカゴ警察東分署に勤めているプロの人質交渉人のダニー・ローマン(サミュエル・L・ジャクソン)は、同僚のネイサンから、何者かが警察年金基金を着服していることを知る。やがてネイサンは何者かによって殺害され、偶然彼に呼び出されたダニーが殺人の疑いをかけられる。さらに身に覚えのない警察年金基金の資料が彼の自宅で発見されたことから、横領の嫌疑までかけられてしまう。


     一見ゴジラのような風貌だが、人間味がある役を演じたサミュエル・L・ジャクソン


司法取引
のため、たった一日の猶予を与えられたダニーは、妻が止めるのも聞かずに年金基金の着服疑惑で自ら怪しいと睨んでいた内務捜査局に押し入り、真相究明のため局長のニーバウムら四名の人質を取り、立て篭もる。

そしてダニーは警察側に、西分署の同じ人質交渉人であるクリス・セイビアン(ケヴィン・スペーシー)を呼ぶよう要求。そして東分署の要請を受け、クリスがやって来るのだが・・・(Wikiより)。
              プロの交渉人役のケヴィン・スペーシー
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アメリカの警察の内部の腐敗を描いたのは「L.A.コンフィデンシャル」(1997)だったが、「交渉人」も、警察の上層部の不正(横領)を知った内部の人間を抹殺しようとするのをいかに防ぐか、また真相を公にするかの攻防が面白かった。



交渉人クリス(ケヴィン・スペーシー)の最後の”悪役”演技の大芝インパクトがあった。犯人を欺くには、身内から・・・ということだが。

クリスは西部劇の大ファン。とくに「シェーン」が大好きという。
ローマンにも「シェーン」のラスト・シーンで、シェーンは死んでいたので、少年の「カムバーーク」にも答えられなかったという。ローマンは、それでも死んだというシーンが無いので生きていたと主張するのだが、クリスは「死んだシーンが描かれなかったからといって、”明日に向かって撃て!”のブッチとサンダンスが生きているというのか」と反発する。

「交渉人」のラスト・シーンで、クリスは、不正を隠蔽しようとした警察上層部の人間にも「シェーンのラスト・シーンを知っているか?」と質問したり、”映画オタク”ぶりを発揮していた。


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