「サイコ」(原題:Psycho、1998)を見た。映画の最後にアルフレッド・ヒッチコックに捧げるとあるが、ヒッチコックの「サイコ」(1960)の完全カラーリメイク作品。
映画のオープニングのタイトルデザインなど、モノクロ版「サイコ」と全く同じ脚本、演出、音楽で作られた。意図的に全く同じになるように製作されたという。その結果、批評家、観客双方から全く評価されず、ゴールデンラズベリー賞の「最低リメイク続編賞」「最低監督賞」「最低助演女優賞(アン・ヘッシュ)」の3部門にノミネートされ、「最低リメイク賞」「最低監督賞」の2つを受賞。興行収入は、製作費の半分にとどまり大幅な赤字となった模様。
リメイクするなら、切り口を変えたり、なにか新鮮さで勝負すべきだが、色を塗っただけでは酷評されて当然か。また、主演のノーマン・ベイツ、マリオン・クレインが、オリジナルのアンソニー・パーキンス、ジャネット・リーと比較して全く魅力に乏しいのもマイナス要因の一つ。
女優に魅力がないのが…。
ノーマンを追い詰めていくサムの言葉に、ノーマンの喉の下のアップ映像などは迫力があった。シャワーのシーンもオリジナルと全く同じ。意外と早い時間にそのシーンがある。
姉に急にコンタクトしなければならない理由がはっきりしていなかった。
モーテルの横にそびえる家もそっくり再現
出演者:
ノーマン・ベイツ :ヴィンス・ヴォーン (ベイツホテル経営)
マリオン・クレイン:アン・ヘッシュ (OL)
ライラ・クレイン:ジュリアン・ムーア (マリオンの妹)
サミュエル・“サム”・ルーミス:ヴィゴ・モーテンセン (マリオンの恋人)
ミルトン・アーボガスト:ウィリアム・H・メイシー (私立探偵)
アル・チェンバース保安官:フィリップ・ベイカー・ホール
エリザ・チェンバース:アン・ヘイニー
フレッド・サイモン医師:ロバート・フォスター
キャロライン:リタ・ウィルソン
ローリー社長:ランス・ハワード
トム・キャシディ:チャド・エヴェレット
チャーリー:ジェームス・レグロス
ボブ・サマーフィールド:フリー
★(星1個)