「男と女の不都合な真実」(原題:THE UGLY TRUTH、2009)を見た。10年前の映画だがNetflix で見た。仕事に燃えるTVプロデューサーのアビーは、恋愛には奥手。たまたま番組で知り合った百戦練磨のマイクに指導を受けながら、恋愛を自分のものにしていくラブコメ。R15+指定は、放送禁止用語がポンポン飛び出すため。主演は「バレンタイン」(2001)「キス&キル」(2010)などのキャサリン・ハイグル、「オペラ座の怪人」(2004)「300(スリーハンドレッド)」(2007)などのジェラルド・バトラー。
・・・
TVプロデューサーとして活躍する有能なアビー(キャサリン・ハイグル)。しかし、視聴率がすべての番組にあって、最近アビーが担当する番組の視聴率が低迷。上司からもハッパをかけられ、どうしたらいいのか頭を抱える。
そんな中、他局の番組で恋愛相談をうける司会者・マイク(ジェラルド・バトラー)に白羽の矢がたった。 アビーは、マイクとは反りが合わず、仕方なく一緒に仕事をすることになる。
マイクは素直で豪快な性格と言えば聞こえはいいが、粗野で無神経にアビーにズバズバと恋愛指南をしていく。とくに、下ネタが多いので、マイクにアビーは嫌悪感すら覚えるのだった。
しかし、話上手で、適当にエロトークの上手さで、視聴者の反応がよく、視聴率は上昇してきたので、上層部は満足気だった。
アビーが、愛猫が庭の気に登ったので追いかけて気に登ると、隣の家の窓から筋肉マンのイケメンの男の上半身裸の姿が目に飛び込んできた。見とれていると、木の枝が折れて、中ずり状態になってしまう。これに築いた筋肉男が飛んできて、アビーを助ける。
イケメン男は、医者でコリン(エリック・ウィンター)と名乗り、その体系、容姿、すべてに魅了されたアビーは早速彼に猛アプローチを開始しようとする。
しかしそれを見ていたマイクはアドバイスをする。「何事も自分で仕切る女性は嫌われる。それでは男は逃げていく」というのだ。ガツガツ感を出さないように、電話も途中で切ってしまい、折り返し電話がかかるから少し話をして、30秒くらい待たせるとか…細かい(笑)。
男性に対しての振る舞いや、きれいに見える洋服の着こなしがわからないアビーは、素直に彼の言うことを聞くことにした。マイクのおかげで、コリンからデートの誘いをうけるアビー。
話し方や話題、仕草や髪形に至るまで、マイクは細かくアドバイスをくれた。 その甲斐があり、コリンもアビーに夢中になった。舞い上がるアビーだったが、結局は自分ではなく、それは作り物であることに気づく。 アビーはコリンに「なぜ自分が好きなのか?」と聞くと「説教しないし、美しい女性だから」という。事実とは異なる自分の姿に悩み始めるアビーだった。
コリンと野球観戦するアビー
ある日、仕事で地方ロケがあった。同じホテルに宿泊するため、マイクとアビーはその日の夜をディスコで楽しんだ。良い雰囲気になってきた時、アビーは「明日が早いから部屋に帰る」と言う。
部屋に戻るエレベーターの中で、気まずいながらも「ずっと一緒にいたい」そんなお互いの気持ちを抑えられない二人は、エレベーターのドアが締まるのを懸命に止めて、思わずキスをしてしまう。
しかし、二人はそれぞれ自分の部屋へ。悶々とする二人は部屋に行こうかどうしようか、互いに悩んでいる。アビーの部屋をノックする音がしたので、喜び勇んでアビーがドアを開けるとそこにはコリンがいた。なんというタイミングの悪さ、とアビーは思った。
その後、マイクが勇気を振り絞って、アビーの部屋を訪れると、そこにはなんとコリンの姿があった。それを見て去るマイク。後を追っていくアビーはマイクに謝るが、マイクはコリンと上手くやるよういって戻ってしまうのだった・・・。
・・・
ラストは、外見だけの薄っぺらなイケメンでなく、恋愛指南役の、意外に真面目なマイクに惹かれていくという、よくあるパターンのラブコメだった。原題のUgly truth(醜い真実)という言葉が会話で何度も出てくるが、「これが真実」と訳されていた。お気楽映画で、正月には最適の映画。