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映画「オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁」(原題:(中)冰峰暴;(英)Wings Over Everest、日中合作、2019)見る。

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映画「オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁」(原題:(中国語)冰峰暴;(英語)Wings Over Everest、2019)を見た。MOVIXさいたまにて(写真:劇場前)。今月15日から公開が始まったが、平日の初回は客も数人でガラガラ。役所広司が出演ということで見たが、役所のセリフは仲間に対して中国語と英語を使い分けているが中国語のみ吹き替えのようだ。雪山はカナダなどで撮影し、CGも使ってド派手なスペクタクル・シーンがあり、中国では受けそうだが、ストーリーが雑すぎて、日本ではB級アクション・レベルでヒットは見込めなさそう。★★の評価。

M:I-2」や「レッドクリフ」シリーズを手掛けたプロデューサーのテレンス・チャンが日本の名優・役所広司と初タッグを組んだ日中合作映画。監督は、中国のテレビシリーズなどで広く知られる女優ユー・フェイ。音楽はサントラ界の大御所と言われる川井憲次

日系人の隊長が率いるヒマラヤ救助隊が、世界最高峰のエベレストに墜落した飛行機に残された重要機密文書の回収に挑む。“ヒマラヤの鬼”と呼ばれる隊長ジアンを役所広司が演じるほか、ハリウッドでも活躍する中国人女優チャン・ジンチュー女優らが救助隊メンバーを演じる。 

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ヒマラヤ地域の平和のため「ヒマラヤ公約」を締結する会議開催前、一機の飛行機がエベレスト南部、通称”デスゾーン”に墜落。その飛行機には、平和のカギを握る重要機密文書が載せられていた。

墜落から3日後、ヒマラヤ救助隊「チーム・ウィングス」に、特別捜査官を自称する2人の男、ヴィクターとマーカスから、多額の報酬と共に機密文書を探す依頼が入る。

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チーム・ウィングスは“ヒマラヤの鬼”と呼ばれるジャン隊長(役所広司)を中心に、エベレストで遭難した恋人を探し出すために入ったシャオタイズ(チャン・ジンチュー)、若く情熱を持ったヘリ・パイロット・ハン(リン・ボーホン)らが日々危険なミッションに臨んでいた。

またジャンは無謀な行動の多いシャオタイズに亡くした娘の面影を重ねていく。

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危険なミッションと感じながらも、財政難に悩む「チーム・ウィングス」は依頼を引き受ける。残された時間は48時間。酸素ボンベ残量も限られる中、死に至る場所・デスゾーンに向けて決死の登頂を始める。標高8848m、氷点下83℃のデス・ゾーンとは・・・。刻一刻と時間は過ぎ、様々な思いと世界規模の陰謀が絡まる中、世界最高峰の頂には、予想もつかない事態が待ち受けていた――。

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ワイヤーアクションのメイキング映像を見てしまったせいか、エベレストを舞台にした映画が最近は多い中で、一時代前の作り物といったところが目についてしまう。63歳の役所広司も「アクションはもういいかな…」と舞台挨拶で言っていたとか。さすが名優という存在感はあるが、もったいない映画。

中国の映画市場は大きく、中国人の若手人気女優(日本では無名)を使ってエベレストという極寒の厳しい環境でのアクション映画で日本のトップ俳優(役所広司)を起用することによる中国市場狙いがアリアリ。

途中で、ファンタジーのようなシーンがあるのはマイナス。

携帯電話、モールス信号などの使い方は面白い。ラストの音楽はよかった。