東西冷戦の象徴でもあったベルリンの壁が崩壊していく歴史的分岐点の時代を背景に、スパイ・リストを巡って繰り広げられる、スパイミステリーアクション。
セロンが演じるロレーンは、イギリスのMI6(情報局秘密情報部)の凄腕。
MI6は、ジェームズ・ボンドと同じ所属先。ボンドだけでなくイーサン・ハント(「ミッション:インポッシブル」シリーズ)、ジェイソン・ボーン(「ボーン」シリーズ)などと競い合うような役柄の設定となっており、制作陣としては、“新たな007シリーズ”を目指す。
“女性版ジェームズ・ボンド”として、既に続編の制作に取り組んでいるというニュースがある。
シャーリーズ・セロンが、傷だらけになるほどの激しいアクションを演じている。セロンといえば「マッドマックス 怒りのデス・ロード」では、崩壊した世界で生きる女を演じるため、自らの提案により頭を丸刈りにし、全編ノーメイクで臨んだほどの役作りでは定評がある。
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ロレーン(シャーリーズ・セロン)は、ロンドンから西ベルリンへ飛ぶ。
そのミッションは、極秘リストの奪還と、二重スパイ“サッチェル”の正体を突き止めよというものだ。当時の西ベルリンは、東ドイツの中にあり、ぐるりと壁で囲まれていた。
到着するやいなや、ロレーンはKGB(ソ連国家保安委員会)の手荒い出迎えを受けることになる。MI6の西ベルリン駐在要員デヴィッド・パーシヴァル(ジェームズ・マカヴォイ)とともにKGBを撃退するが、そのパーシヴァルは味方なのか敵なのか分からない行動を取り続け、ロレーンの疑念を募らせるのだった。
東ベルリンへ入るには、チェックポイント・チャーリー(国境検問所)を通らなければならなかった。身分を偽装して入ったものの、情報は筒抜けで、またしてもKGBの襲撃を受ける。鍛え抜かれた体だけでなく、手近にある物を何でも使って、襲い来る男たちを返り討ちにするロレーン。
東ベルリンへ入るには、チェックポイント・チャーリー(国境検問所)を通らなければならなかった。身分を偽装して入ったものの、情報は筒抜けで、またしてもKGBの襲撃を受ける。鍛え抜かれた体だけでなく、手近にある物を何でも使って、襲い来る男たちを返り討ちにするロレーン。
ローレンは、目的を達成することができるのか。また、無事に生還できるのか・・・。
シャーリーズ・セロンは、役作りのために、3カ月間、毎日5時間のトレーニングで鍛え上げたという。スパイになっても「女」を捨ててはいない。装いはあくまでファッショナブル。靴もピンヒール。その格好で立ち回りを演じる。体幹の強さとバランス感覚が求められる。セロンは、アクションの身のこなしも鮮やかにこなし、ピンヒールを強力な武器にも変えている。
カーチェイスのアクションシーンも大きな見所。
1989年当時は、記録装置も大型のオープンリール・テープデッキだった。
シャーリーズ・セロンが演じる女スパイは、女ジェームズ・ボンドというよりも、女イーサン・ハント(「ミッション・インポッシブル」)といった印象で、体を張って、アクション、車の運転、などで動き暴れまわる。素手のアクション映画としても面白かった。
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