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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「荒鷲の要塞」(1968)

 
 
 荒鷲の要塞」(原題:Where Eagles Dare, 1968)は、なかなか機会がなく見逃していたが、NHK BSプレミアムで放送していたので見た。
 
原作は「ナバロンの要塞」などで有名なアリステア・マクリーンで、脚本も担当。
監督はブライアン・G・ハットンで、この映画のあと、クリント・イーストウッド主演の痛快ブラック戦争映画「戦略大作戦」(1970)も監督している。
 
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大空を飛んでいる第二次世界大戦中の連合軍輸送機。景色は雪に覆われたアルプスの山々。その上にスーパーインポーズで出演者の名前が赤文字で現れる。
 
当時は、リチャード・バートンの方が格上。泣く子も黙るシェークスピア俳優であり、エリザベス・テイラーと二度結婚。
 
一方のイーストウッドは、マカロニ・ウエスタンから帰ってきたばかり。それでも、バートンとイーストウッドが2
枚看板で並ぶというのは、イーストウッドも大物になりつつある時期だった。1970年代になると、”ハリー・キャラハン” 「ダーティ・ハリー」で、ハリウッドスターのトップに躍り出ることになるのだが。
 
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時は第二次世界大戦も後半。ノルマンディ上陸作戦の情報を持っているアメリカ軍の将軍がドイツ軍に拉致されて、高所にある難攻不落の「鷲(わし)の城」に捕らえられていることが明らかになる。

イギリス軍はスミス少佐(リチャード・バートン)をリーダーとする潜入救出部隊を送り込むことになり、アメリカ軍人のシェイファー中尉(クリント・イーストウッド)が同行することになる。合計6人。

輸送機からパラシュート降下する一行。無事に着地かと思いきや通信兵が死んでいた。着地に失敗したのかと思ったが、スミス少佐が調べたところ何者かが首を折って殺したことが判明する。仲間の中に裏切り者がいると察したスミス少佐は殺人の件を秘密にしておく。

雪に紛れるための白い迷彩服を脱ぎ捨てると、下にはドイツ軍服を着込んでいた。準備が良すぎる。同行者は、ドイツ語も堪能というのだが、結局、ドイツ軍人もイギリス人、アメリカ人も皆、英語を話しているのは違和感を覚える。
 
 
 スミス少佐は先に現地に潜り込んでいた女スパイと会って情報を得たりしている。
ドイツの制服を着て、将校の格好をしていても、バレないのが不思議。
 
 
実は今回の作戦の真の狙いは、ドイツ人スパイを発見したことから、その人物から連合国に潜入しているほかのドイツ人スパイのリストを入手、または聞き出すことだった。


誰が味方で、誰が敵なのか、はっきりしないまま、アクション等が続く。
撃ち合いに使われるのは小型機関銃MP40など。イーストウッドによる二丁撃ちもあった。女スパイが二人登場した。女スパイの一人はメアリー・ウーアが扮していた。
 
 

鷲の城にたどり着くためには、ロープウェイしかない。
行きは、ロープウェイの屋根にしがみついて侵入。
帰りは、屋根の上でドイツ兵との格闘シーンは、まるで007。難攻不落という要塞だが、敵の目を盗んで比較的簡単に侵入できてしまうのも、今から見ると安直。
 

メアリー・ウーア
は、ロバート・ショウの奥さんだったが、1975年、42歳の若さで亡くなった。ロバート・ショウとは「カスター将軍」(1967)で共演した。
 
映画は155分と長いのが玉にキズ。せいぜい2時間くらいにならないものか。ダイナマイトの爆破や銃撃戦などはド派手でアクション映画としては見応えがあった。
 
 予告篇 
Where Eagles Dare, 1968年
製作:エリオット・カズナー、ジェリー・ガーシュウィン
出演:リチャード・バートンクリント・イーストウッド、メアリー・ユーア、イングリッド・ピット、マイケル・ホーダーソン、ロバート・ビーティ、アフトン・ディフリンクほか
 

 

☆☆☆
 
 
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